2025/08/08(金) 08:58 0 0
この日は邊見祐太の精力的な先行に乗って直線を鋭く抜け出して1着をゲット。勝ち上がり戦での1着は2022年の6月川崎の初日以来と約3年ぶりの白星だった。「7、8年ぐらい前と思っていましたけど、3年前ですか。あー、ありましたね」と歴戦のベテランは喜びを噛みしめ、うなづいた。
レースは地元の生野優翔と邊見の2分戦。突っ張った邊見に対し生野が執拗にアタックしてきたが関戸はそのつど全力で阻み抵抗した。邊見の頑張りに応えるため、マーク屋としての確実な動きだった。
「邊見君があれだけ駆けてくれましたから。1センターも3コーナーも、ちょうどのところしっかり入ったから止まると思ったんですけど相手も強かった」と最後まで諦めない生野に手を焼いたが、どうにか4着に沈め対処した。テクニック満載の好プレーに邊見も「関戸さんがスタートを取ってくれたおかげです」と最敬礼だった。
関戸といえば、競輪選手とは別にもうひとつの顔を持つ。それは仙台市議会議員として地域に寄り添い尽力する立場だ。
「9月から10月半ばにまた議会が入っています。あと2本を走り、またしばらく競輪から離れます」と競輪選手としての活動は限られるが、このレースで見せたハツラツとしたプレーが示したように、競走脚を維持する努力は怠っていない。5月宇都宮以来、5場所ぶりの決勝は再度、邊見目標から差し脚を伸ばす。(netkeirin特派員)