地元から唯一、オールスターに出場する荒牧聖未は「地元で第1回のGIが開催されるというのはすごいこと。決まってからはここへ向けて頑張ってきた」と1年以上前からこの大会を楽しみにして、自身のレベルアップを図るなど準備を進めてきた。今年に入ってからもVを量産するなど順調そのものだったが、5月の函館で落車し「右鎖骨と肋骨を骨折してしまいました」と直前でアクシデントに見舞われてしまった。

「手術をして」約2か月後の四日市で早期復帰を果たしたが、復帰後の2場所は3着3本、4着3本と本来の走りとは程遠いものだった。それでも「2場所走ったことでレース勘は良くなってきた。終わってからは(手術で鎖骨に入れていた)ワイヤーも抜いたし、ここへ向けてしっかり練習はやってきました」と、万全とまではいえなくとも、戦える状態までは仕上げてきた。

「宇都宮バンクは地元だし誰よりも走っている。地の利を生かして精いっぱい頑張ります」といつも以上の笑顔で最後は意気込みを述べた。(netkeirin特派員)