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【女子オールスター競輪予想】サトミナの年間グランドスラム達成確率は◯%!? 500バンクで浮上する“打倒女王”の布陣とは

2025/08/03(日) 18:00 0 2

8月8日、宇都宮競輪場でガールズケイリンの祭典「第1回女子オールスター競輪(GI)」が開幕する。注目は、今年「オールガールズクラシック」「パールカップ」を制し、年内グランドスラムに王手をかけた“サトミナ”こと佐藤水菜。残すはこの大会と「競輪祭女子王座戦」だ。今節は、女子GIとしては初の500バンク開催という新たな舞台。佐藤の実力がさらに輝くのか、500バンクを得意とするライバルの逆襲があるのか。元競輪選手・中川武志が、コース特性と選手傾向から達成確率を分析し、仮想レース展開をもとに勝負の行方を読み解く。
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サトミナの年間グランドスラム達成確率は?(撮影:北山宏一)

■初の500バンク開催が鍵を握る

 今回の「女子オールスター競輪」は、ガールズビッグレース史上初となる500バンクでの開催となる。これまで単発での500開催はあったが、トーナメント形式では今回が初めて。その特性がレース展開、そして佐藤水菜の“年間グランドスラム達成確率”にどのような影響を及ぼすのか。まずは500バンクならではのレースパターンを押さえておきたい。

誘導員の待避は“最終ホーム”

 500バンクでは、誘導員が待避するのは最終ホーム。つまり、残り500mを競走選手のみで争う形になる。誘導員待避後の距離は333バンクと同じだが、レースの流れはまったく異なる。333バンクでは、誘導員が退避すると同時に一気にペースアップし、そのまま本格先行態勢に入る展開が多いため、スローペースになることは少ない。

 一方、500バンクでは一度ペースが緩むのが一般的。そこから2コーナー以降に本格的な勝負どころを迎えるパターンが多い。

■サトミナ年間グランドスラム達成確率は?ーー主力自力選手の500バンクでの戦い方から紐解く

 ここからは、自力型の主要選手が400と500バンクでどのようにレーススタイルを変えるのかに着目し、佐藤水菜のグランドスラム達成確率を展望していく。

ゴールまでしっかり加速を維持できる児玉碧衣(撮影:北山宏一)

◆児玉碧衣

 400では打鐘4コーナーから仕掛けるかどうかというスタイル。一方、500では1センター付近から仕掛け、もがく距離は約350mと短くなる。それでもゴールまでしっかり加速を維持できるのが強み。

◆太田りゆ

 400・500ともに捲り志向だが、ダッシュに入るタイミングが違う。400では1コーナー付近、500では2コーナー付近から仕掛けを準備。これは太田が大宮バンク(500)をホームにしているため、普段から500を基本としたレースをしていることが影響していると見られる。ただし500では、加速してゴールを迎えるというより、ゴール前で失速する傾向があり、他の選手と逆の特徴が見られる。

◆梅川風子

 400では打鐘4コーナーからのかまし。もがける距離は主力選手の中で最長クラス。500でも1コーナーからシッティングで仕掛けていくスタイルで、持ち味は変わらない。

かまし切ると流す仲澤春香(撮影:北山宏一)

◆仲澤春香

 500でも1コーナーからの仕掛け準備はできているが、400同様に“かまし切ると流す”のが仲澤のスタイル。このため、一流クラス相手には捲られやすい。1月の大宮では太田りゆに捲られたが、番手がいなかったことで差し返して優勝できただけ。

◆山原さくら

 高知出身で500バンクに強い山原。1コーナーからのかましもあるが、仲澤同様、前に出ると流す傾向があり、一流クラスには捲られる展開が多い。ただし、ここに挙げた選手が不在のレースでは、仕掛けが早く、踏み直しのタイミングも良いため、狙い目の一人といえる。

◆石井貴子(104期)

 敗者戦クラスでは、同じく500バンクに強く、GI出場選手としては競走得点が低いため、高配当を狙える穴候補。

◆主役・佐藤 水菜は500でも死角なし?

 佐藤水菜が500バンクを走るのは、2022年3月の宇都宮ガールズコレクション以来。このときは、2コーナーで構えて前の仕掛けが始まった上を捲る形。尾方真生の先行に対し、番手から追い込んだ石井寛子に届かず2着だったが、当時よりも今の佐藤は隙がなくなっている。さらに、2021年9月の宇都宮では、2コーナーからのかましで梅川とのもがき合いを制して優勝しており、500バンクでも強さを証明済み。

このことから、サトミナの年間グランドスラム達成の可能性は…
400バンクなら50%、500バンクなら60%と見てよさそうだ。

■サトミナ年間グランドスラム達成ならず? 仮想レース展開

 年間グランドスラムを阻む鍵となるのは、やはり梅川風子佐藤水菜を上回る“航続距離”を武器に、一矢報いる可能性を秘めている。

梅川風子が今大会の鍵となる(撮影:北山宏一)

【仮想展開ポイント】

①梅川はスタートで佐藤より後方に位置し、1コーナーから仕掛け準備。
 ただし、パールカップでは同じ展開で佐藤に打鐘4コーナーから仕掛けられ、何もできずに敗退。同じパターンを再度選ぶにはリスクがあるが、あえて挑戦してほしい。

②梅川が単独で仕掛けても佐藤に捲られる恐れあり。
 このまま普通に1コーナーからかますだけでは、佐藤に捲られる可能性が高い。そこで、梅川の前で駆ける選手が必要。候補は尾方真生仲澤春香奥井迪山原さくらあたりの存在が重要。

③梅川の番手に誰がつくかが鍵。
 梅川の番手捲りを狙うには、その後ろにも続ける選手が必要。候補は石井寛子久米詩坂口楓華尾崎睦竹野百香いった面々が続けばチャンス拡大。

④推奨車券の狙い目は「梅川風子軸」+「その後ろに続く選手との折り返し」。
 佐藤の3着付けも含め、波乱の一撃を狙うならこの組み合わせ。


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