2025年7月28日　京王閣競輪
「東京オーヴァルカップレース」G3（最終日）

7月25日より3日間の日程で行われてきた京王閣競輪「東京オーヴァルカップレース」G3が最終日を迎えた。
今月14日に3日制で行われた「シン東京ミリオンナイトレース」が前節（和田健太郎が優勝）、その後節として開催された今シリーズは、S級S班で直前のサマーナイトフェスティバルを連覇した眞杉匠や清水裕友、今年の日本選手権を制した吉田拓矢、好調の寺崎浩平らが強力メンバーが参戦。眞杉は初日特選を先行2着に粘ると、準決勝は好位から巻き返す戦略で決勝進出。ともに関東をけん引する吉田は、反応に不安を抱えながらも持ち前の対応力で準決勝を突破。さらに、ホームの鈴木竜士も予選から決勝へと勝ち上がった。また、近況積極的な仕掛けが際立つ寺崎も、アグレッシブな戦いでファイナリストに名を連ねた。
眞杉、寺崎、荒井がラインの先頭を回る3分戦となった決勝は、赤板で眞杉が荒井を突っ張ると、すかさず寺崎が叩いて先行態勢に入る。その3番手を確保した眞杉がすぐさま仕掛けるが出切れず、三谷もけん制。すると吉田は自ら捲りを打ち、寺崎をとらえて抜け出し、ゴール前は鈴木とのゴール前勝負へ。関東同期の優勝争いは、鈴木が差し切り勝ち。今年2月の小松島ミッドナイトG3以来となる通算2回目のG3優勝を地元京王閣で遂げた。

※3日目準決勝レポートはこちら

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【最終日12R＝S級決勝】
1／眞杉匠（SS・栃木113期）
2／荒井崇博（S1・長崎82期）
3／寺崎浩平（S1・福井117期）
4／鈴木竜士（S2・東京107期）
5／小倉竜二（S1・徳島77期）
6／友定祐己（S2・岡山82期）
7／吉田拓矢（S1・茨城107期）
8／内藤宣彦（S1・秋田67期）
9／三谷将太（S1・奈良92期）

【レース展開】

誘導以下、1眞杉-7吉田-4鈴木-8内藤、3寺崎-9三谷-6友定、2荒井-5小倉で周回。まず荒井が上がって眞杉に並びかけると、赤板で眞杉は荒井を突っ張る。すぐさま寺崎が仕掛けて、打鐘で眞杉を叩いて主導権取りに出る。寺崎に三谷が続くが、友定は車間があき、吉田のアシストもあって、3番手には眞杉が入る。眞杉はすぐさま最終HSで仕掛けていくが、寺崎をとらえきれず、三谷と並走になる。三谷もけん制して、眞杉は後退。その後位で友定を捌いて位置キープした吉田が最終2コーナー付近から自力に転じて捲りを仕掛ける。逃げる寺崎も粘りをみせるが、吉田が最終4コーナーでとらえ、ゴール前は吉田と、ライン3番手を固めた鈴木の争いに。鋭く伸びた鈴木が4分の1車輪差でかわして、地元G3優勝のゴール。2着に吉田で関東同期のワンツー。関東ラインを追走した内藤が3着に入線した。

【最終日12R＝京王閣競輪G3決勝】
2車単4-7　1,940円（6番人気）
3連単4-7-8　7,340円（24番人気）
決まり手：差し-捲り

優勝／鈴木竜士（S2・東京107期）
今回戦績：予2・準2・決1
次走出場予定：オールスター競輪G1（函館／8月12日〜17日）

この優勝は、今までの優勝で一番うれしいです。今年、グランプリに出る2人（眞杉匠と吉田拓矢）におんぶに抱っこでしたが、めちゃくちゃ嬉しいです。レースは、まず離れないことを意識していました。（サマーナイトフェスティバルで落車して）状態が状態なので、優勝できるとは思っていなかったのですが、地元パワーですね。最後は必死すぎて、何も覚えていないです。今の競輪は先行力が無いと勝てないので、自在性だけでなく、まっすぐ走る力を付けながら、次は2人の前で頑張れる立場になれたらと思います。

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◆京王閣G3（最終日）注目選手ピックアップ◆

【最終日7R＝S級特選】
「好走につながるアドバイス」
1着／町田太我（S1・広島117期）
※チャリレンジャー（スポンサード選手）

あんな捲りが出せたのは初めてかもしれません。思いのほか（自転車が）進んで、最終バックではいけると思いました。体の動きを寺崎（浩平）さんに教えてもらい、それがすごく良かったです。視点がダメだとアドバイスをもらいました。最近は、痛めていた大臀筋も治ってきていて、徐々に調子も戻ってきている感じですね。この感じを掴んで、次に繋げたいです。

(P-Navi編集部)