ーーここまで順調に勝ち上がり状態も良さそうですね。
太田竜馬 ：何か引っかかりがないって言うか。足で押さえ込むような感覚がないんですよね。絶好調じゃない。季節の変わり目で気温の変化とかに身体が順応しきれてないのかも。なんか身体に蓄積している感じがする。

ーー自転車のセッティングを調整してみても？
太田竜馬：そうですね。セッティングじゃなく、僕自身の身体の問題ですね。でもレースには問題ないレベル。大丈夫です。今回は完全優勝するつもりで来ましたから(笑)。

ーー太田選手は最近どんな感じで練習しているんですか?
太田竜馬：バンクには週3くらいでやってます。みんなとやる時は追走技術やモガキなど。自分のパワーアップする為の練習は午後からって感じです。空いている時は家でウェイトとかもやってましたけど、最近は自転車で出し切ってるんであまりやってないですね。

ーー近況、安定感が増してきたと思いますが、どういったところに要因がありますか？
太田竜馬：練習の成果だと思います。でも周りとのバランスもある。僕が今の力を維持しても周りが強くなり、弱くなったように見える。今の自力選手はみんな強いですから。抜いて抜かれての繰り返し。僕がもっと強くなっていかないと置いて行かれる。

ーー今節は犬伏選手も居ますけど、ライバル視しますか?
太田竜馬：それはないです。良い刺激を貰えます。同県で味方になると思うと頼もしい。歳は犬伏さんが1個上なんですけど、早くS級に上がってもらって一緒に走りたいですね。

　話をしているところに犬伏選手が通りかかり…

ーーこの先、犬伏選手と太田選手が一緒のレースになったらどっちが前?
太田竜馬：まずないでしょ!
犬伏湧也：あるんですかね!?

ーーGIIの自動番組や各開催の決勝なら…
太田竜馬：それなら可能性ありますね。それはその時に話してからですね。まずは犬伏さんS級に早く上がってきてください。

ーー明日はA級で犬伏選手。S級で太田選手の地元ダブル完全優勝ですか?
太田竜馬：そのつもりですよ。
犬伏湧也：僕も手加減無しで獲りにいきます。

　いまや徳島は自力型の宝庫。太田竜馬・犬伏湧也の2枚看板で徳島勢がGIの決勝常連になる日も近い。(アオケイ・梅田記者)