2021/10/10(日) 18:00 0 2
田川の父は辰二(72期)。バリバリの突進自力でS級上位でも活躍していた実力者だ。今では伊藤旭や松岡辰泰ら多くの弟子を抱える熊本の名伯楽として知られているが、その一番弟子の存在はあまり知られていない。実は中川誠一郎なのである。
ただし、競輪の弟子ではない。夜の酒場の世界での師弟関係だ。辰二がS級でバリバリに活躍していたころ、20歳そこいらだった中川を連れ、連日連夜、飲み屋をはしごして酒の飲み方を伝授したという。互いに年を重ねたが、今でも飲みにいけばジョッキ20杯ずつは軽く飲めるらしい。コロナの影響でさすがに自重しているようだが…。
「父と誠一郎さんは仲がいいですよね。自分も養成所を受ける前に自転車のことでアドバイスをもらったりして。かなりお世話になっています」と“兄弟弟子”の存在が翔琉にとっては刺激になる。
本デビューから6場所目の前回、松山で待望の初優勝を果たした。
「状態は右肩上がりです。いい感じ。最近はラインで決める走りをより意識しています。意識しすぎるのか周りからは『後ろに気をつかいすぎ』と言われます(笑)」と話しており今節も期待できそうだ。
マークする礒田義則は「父ちゃんと昨日も電話した。セガレと連係できるなんて嬉しいねえ」と翔琉とのワンツーを切望していたが果たして…。(netkeirin特派員)