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【オランダ王国友好杯】準決勝で猛然と風を切った岩谷拓磨

2025/06/08(日) 09:18 0 4

別府競輪場のナイター「オランダ王国友好杯(GIII)」は8日、最終日を迎える。7Rの特選を走る岩谷拓磨に話を聞いた。

「ラインから1人でも決勝進出者を出せて良かった」と話した岩谷拓磨

 準決勝10Rは山崎賢人-阿部将大-小岩大介の九州トリオから阿部のみが決勝進出。11Rの九州は岩谷拓磨-一丸尚伍-瀬戸晋作の布陣。深谷知広や乗れている菅田壱道が相手で1人も勝ち進めない可能性も少なくなかったが、3番手回りの瀬戸がファイナルにコマを進めた。立役者は先頭で果敢なレースをした岩谷であり、早めから番手捲りに出た一丸だろう。

 初のGIII決勝に進出した瀬戸が「作戦の段階から、岩谷君が"深谷さんとやり合います"って強い気持ちで言ってくれて。本当にありがたかったです」と感謝したように、岩谷がハイピッチで駆けて深谷に主導権を渡さなかった。一丸が最終ホーム過ぎからロングスパート。捲った深谷に屈したが、深谷-岩本俊介の後ろにいた隅田洋介は離れてしまい、菅田も後方で動けないまま。深谷の上がりタイムは10秒9。それも岩谷の男気が演出したものだった。

 岩谷は初日、2日目のレース後に「決勝に乗りたい!」と、4度目のGIII決勝へ意欲を見せていた。二次予選で林慶次郎マークから勝ち上がった経緯もあり、ラインのためを重視したのかもしれない。

「決勝に乗りたかったけど、深谷さんを相手に自分が太刀打ちできるのかと考えたら…。朝起きて、そういう考えになりました。ラインから1人でも決勝進出者を出せて良かった。また頑張りますよ」

 4度目のGIII決勝はおあずけになったが、最近の調子なら遠くないうちに叶うだろう。最終日は甲斐俊祐の番手回り。準決勝を見ていた甲斐が、岩谷の前で頑張らないはずはないだろう。(netkeirin特派員)

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