2025/05/31(土) 10:00 0 6
取手競輪場で31日に初日を迎えた「水戸黄門賞(GIII)」。こだわり抜いた買い目で高回収率を狙う、予想屋「古澤秀和」がデータをもとに今シリーズの展望と注目選手を紹介します。
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31日から6月3日にかけて、茨城県の取手競輪場で「水戸黄門賞(GIII)」が開催されます。データと出走予定選手を元に、この開催を展望していきます。
取手競輪場は、見なし直線が54.8mある400mバンクです。これは400mバンクの全国平均(53.9m)よりも1m近く長くなっています。カントは31°30′25″とややきつめ。クセがなく走りやすいバンクということです。では、1着に入った選手の各決まり手を見てみましょう。
逃げ | 捲り | 差し |
---|---|---|
26% | 27% | 47% |
直線の長さはありますが、カントがきつい分コーナーでスピードを乗せやすいため、逃げた選手や捲った選手の勢いがそのまま持続しやすく、逃げや捲りがやや優勢です。
さらにオリジナルデータとして、過去1年の取手競輪場のS級9車戦でBが付いた選手とBが付いた選手の番手の成績を掲載しておきます。参考に全競輪場のものも掲載します。
【取手S級9車】※過去1年、単勝回収率は2車単の合成オッズ(2車単を総流しで均等払い戻しで計算したもの)を用いています。
勝率 | 単勝回収率 |
---|---|
15.2% | 75.6% |
勝率 | 単勝回収率 |
---|---|
26.1% | 71.5% |
【全競輪場S級9車】※過去1年、単勝回収率は2車単の合成オッズ
勝率 | 単勝回収率 |
---|---|
22.2% | 96.0% |
勝率 | 単勝回収率 |
---|---|
33.2% | 126.5% |
※あくまでオリジナルで集計したものですので、データの確実性を保証するものではありません。
このデータは要するに昨年の取手記念のデータになるのですが、想像していたほどB絡みの選手の成績が良くありません。S級の9車でカントがきついコースということもあり、「捲り差し」の方が決まりやすくなっているようです。サンプル数が少ないので、確実にそうとは言えませんが、戦略的に捲り差しを得意とする選手を狙うのも良いと思います。
これらのことを踏まえながら、この開催の特注選手を挙げたいと思います。
縦脚があり、先行もできて横も強いオールラウンダー。縦脚寄りの古性優作選手といった印象です。近走の調子はそれほど良いものとは思えませんが、それでもこのメンバー相手なら格好を付けるでしょう。言うまでもなく開催の中心となる選手です。
縦脚がしっかりとしていて、番手の仕事もできるので完成度の高さでは競輪界でも随一と言える言える選手です。ラインで決めるのがうまいのも特長と言えるでしょう。この開催は松井宏祐選手の番手回りも多そうですが、その場合はワンツーを決めてくる可能性が高いです。
日本選手権競輪でも決勝に進んだように脚のある選手ですが、やや仕掛けが遅いところがあって、それがここでは生きるかもしれません。レース運びとしては一番合っていると言っても過言ではないと思います。郡司浩平選手の前を回る機会も多いと思いますが、優勝も十分視野に入るでしょう。
今年の「ダービー王」で、先日の全プロ競輪でも初日を勝ってSPR賞でも3着と好成績を残しました。前に強い眞杉匠選手がいますし、地元でもあってここは最も有力と言える選手です。自力での戦いになっても問題なく勝ち負けに持ち込んでくるでしょう。
ウマい車券では、穴主体である私の競馬予想のことを考えると堅い予想も多いかもしれませんが、これは競輪にはラインがあるので、少点数で決め打ちするのが得策だと考えるからです。絞り抜いた買い目でトータルの高回収率を実現したいと思いますので、そちらにもご注目ください。
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