車券への貢献度はかなり高い枝村弘樹。直前の大垣でも決勝こそ逃してオール3連対だったが「準決勝は相手(谷内健太)が強すぎました。感じよく先行したけど『これでも捲られてしまうのか』って。高知で落車した割には3日間しっかり走れましたね」と本人も及第点だったと言う。

　それでも組み立てレース内容には不満がある様子で「逃げの決まり手が減ってしまって完全に捲り屋みたいな感じになってしまっているんですよね。初日は上吹越俊一さんが番手だし、逃げたい気持ちが強い」と鼻息は荒かった。

　レースは枝村がホーム目駆けてカマシを打つが、上吹越と上手く呼吸が合わず番手に尾崎悠生が番手にハマる形となり逆転差しを許してしまった。

　準決勝の番組が出ると1番混戦模様な5レースに枝村の名前が。これには本人も苦笑いで「佐々木亮太君がいる…。1番やりたくなかったです…。それでも自分のラインが3人だし、頑張ります」と決勝進出を目論む。

　まだ25歳の枝村だが、先日2人目の子供が産まれたと言う。「2児のパパなのでしっかり稼がないと」と一家の大黒柱の表情に。近況は準決勝が壁になっているが、発奮材料がある枝村は追う価値がある。(アオケイ・松野記者)