前期は競走得点81点台だった近藤雄太だが、直近の点数は90.75と約10点アップ。いったい何があったのか。飛躍の理由は実にシンプルなものだった。

「練習量が増えました(笑)」

　これまでは非凡なセンスと高い身体能力に頼っていたようだが「今は隅田洋介さんをはじめ、月森亮輔さんや橋本凌汰君、たまに城戸(俊潔)さんなど、強い方たちと良い環境の中で練習させてもらっています」と心を入れ替えて練習に励むようになり、その成果が結果として出始めた。

　この調子でいけばS級点も夢ではないが「それを意識すると自分は絶対にダメになるタイプだと思う(苦笑)。レースがちっちゃくなったり、構えて失敗したりしそう」と冷静に分析し「あくまでも、自分のやるべきことを今まで通りやっていきたい」と目の前のレースに全力で臨む構えのようだ。

　現在予選は7連勝中。

「初日の連勝を伸ばしたいけど、でもレースがちっちゃくならないように気を付けます」と初日の意気込みを語った。

　ちなみに、見た目はかなりイカツイが、内面は心優しい好青年である。(netkeirin特派員)