2025/04/27(日) 23:10 0 4
2025年4月27日 岐阜競輪
第3回オールガールズクラシックG1(最終日)
※ナイター開催
岐阜城のふもとに位置する岐阜競輪場で、4月25日から3日間の日程でナイター開催された「第3回オールガールズクラシック」が最終日を迎えた。
初日に行われたティアラカップは佐藤水菜が勝利、準決勝2着で決勝進出を果たした。その佐藤を準決勝で破ったのが児玉碧衣で、昨年同大会を制して以降、やや停滞気味だったが、力強さを取り戻して今シリーズは連勝。また、ナショナルチームを引退し競輪に専念する梅川風子も連勝、1月の熊本からの連勝を23まで伸ばす快進撃を見せた。また、1期生の小林莉子やオールガールズ初出場の石井貴子も鋭い追い込みで決勝に勝ち進み、存在感を示した。
今年最初のガールズG1として注目を集めた決勝は、打鐘過ぎに先行態勢に入った佐藤水菜が、逃げ切り優勝のゴール。G1優勝は2024年11月の競輪祭女子王座戦以来通算3回目で、オールガールズクラシックは2023年の第1回以来、2回目の優勝。佐藤は今年最初のガールズグランプリ2025の出場権を手にした。
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【オールガールズクラシック(最終日)12R=L級ガールズ決勝】
1/児玉碧衣(L1・福岡108期)
2/梅川風子(L1・東京112期)
3/小林莉子(L1・東京102期)
4/佐藤水菜(L1・神奈川114期)
5/細田愛未(L1・埼玉108期)
6/柳原真緒(L1・福井114期)
7/石井貴子(L1・千葉106期)
【レース展開】
隊列は3番手で佐藤水菜、細田愛未が並走するが、最終的に誘導以下、3小林、1児玉、5細田、4佐藤、2梅川、6柳原、7石井となる。石井が上昇して赤板前に佐藤の前に入る。5番手の佐藤は打鐘で仕掛けていくと、2番手の児玉も踏み込んでいく。佐藤が先頭に立つと、2番手は内に児玉、外に梅川で並走の形になり、最終HSを通過。最終HSから石井も動いて、外並走の梅川の後ろまで追い上げる。最終2コーナーから梅川が外並走から仕掛けるが、先頭の佐藤も合わせて踏んでいく。佐藤は梅川を合わせ切ると、直線で2番手から追い込む児玉も振り切って優勝ゴール。2着に児玉、3着に梅川が入線した。
【第3回オールガールズクラシック決勝=結果】
2車単4-1 410円(1番人気)
3連単4-1-2 940円(1番人気)
決まり手:逃げーマーク
優勝/佐藤水菜(L1・神奈川114期)
今回成績:ティアラC1着・準決勝2着・決勝1着
次走出場予定/パールカップG1(岸和田/6月17日〜19日)
直前に体調を崩したり、ガールズケイリンの自転車に乗らずに入ってきた分、状態面に問題はないのですが、それ以外で不安の要素が多かったです。でも、自分の力を信じることができたし、先行すれば逃げ切れると思って走ったので、そこがいい部分だったと思います。レースは、前団で戦えればいいなと思ったのですが。(打鐘過ぎは)自分の番手に児玉(碧衣)選手がハマったのを見て、梅川(風子)選手と並走状態を作れたのは100点満点でした。
競技のトップ選手相手では勝てませんが、ある程度はあのレースでも勝てていたし、長い距離を仕掛ける方が勝率が高かったので、今日は1周半か1周は行こうと決めていて、それにハマってくれたので、すごく私に有利に動きました。
初手で梅川選手が後ろにいて、残り1周で行こうと思った時に1番車(児玉)が見えたので、完璧に獲ったと思いました。昨日みたいなになるのが1番嫌なので、これからは自力で頑張ります。また、昨日のレースは、経験したことのない負けパターンでした。最近のガールズケイリンは単調なレースが多かったのですが、あの展開もあると念頭において走れて、成長も見えたので、久しぶりに競輪が楽しいと思えました。
今回の優勝は、今年G1を全部獲ると公言しましたが、だからこそガールズグランプリに出ることも最低条件だったので、チェックマークがひとつついた感じです。パールカップは、(競技の)ジャパントラックカップの後で、疲弊していると思うのですが、そうならないように頑張ります。
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【第3回オールガールズクラシック(最終日)注目選手ピックアップ】
【最終日4R=L級ガールズ決勝A】
「もう一度G1に出たい」
優勝/村田奈穂(L1・熊本116期)
約1年ぶりの優勝、昨年もここ(岐阜競輪)で優勝させてもらっていたので嬉しいです。病気(脳脊髄液減少症)の影響で、運動が少しできなかったりしたのですが、工夫してやった成果が出せました。捲り合戦になるので、スピードを生かしていければと思っていましたが、(畠山)ひすいちゃんが駆けたので、それに乗っていきました。最後は、追い風になったのか上手く進んでくれましたね。最後HSに入った時、お客さんの声が聞こえてきて、必死に踏みました。最後にいい結果で終われたので、良かったです。今後の目標は、もう一度G1に出たいです。一度出た後に病気にかかったので、もう一度体を作り直して出たいですね。
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【最終日5R=L級ガールズ決勝B】
「予選から強い勝ち方をしたい」
優勝/大浦彩瑛(L1・神奈川126期)
一番前を取るつもりはなかったのですが、誰も来なかったので。前になったからには、行くところで、誰も来なかったら自分でいこうと思っていました。打鐘過ぎは迷いと焦りもあって、いっちゃったという感じだったのでしたが、外に持ち出せたので。最終1コーナーは、誰かが仕掛けたらすかさずと思っていました。自分の力を出し切れるレースをしようと。(ゴール)ギリギリ粘れた感じで、あまりいい走りではないですね。今までで1番、お客さんの多い中で走ったので、そのプレッシャーの中で優勝できたのは良かったです。そこ(G1の選考期間)を意識しつつ、小さい走りにならないように、予選の時から強い勝ち方をしないとなと思います。
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【最終日6R=L級ガールズ決勝C】
「G1を走る自分を想像した開催」
優勝/仲澤春香(L1・福井126期)
たくさんのお客さんの前で走れたことが、すごく嬉しいです。高木(佑真)選手は積極的なので、もしかしたら先に仕掛けてくることを頭に入れていたのですが、少しかぶってしまい、行くと脚を使いすぎるかもしれないと迷ってしまいました。その判断が遅かったなと。でも、いつもなら強引に行っていたところを、見極めて行けたのは以前よりいいかなと思います。G1のレベルは、すごく高い。自分が走ったらどんなレースができるのか、緊張感なども体感できたので、パールカップに出られた時は、しっかり結果を出せるレースができればと思いますし、次走の福井は完全優勝したいと思っているので、気を引き締めて頑張ります。福井の後は、5月末のジャパントラックカップ(競技)に出場予定です。
(P-Navi編集部)