昨年度の大会覇者である児玉は何と痛恨の予選回り。今節はポイント制ではなくトーナメント方式。1〜2着に3着が4人勝ち上がる概定とあって初日から負けられない戦いとなる。「あ〜、1年か、早いなあ。今回はもう初日からが勝負ですね」と自覚は十分だ。

　昨年は4月の当大会を制したあと、いわゆる“燃え尽き症候群”に陥った。その後も「気持ちが上がってこない」と中だるみ状態が続き、大舞台ではイマイチ精彩を欠いている。それだけに今大会はつまずけない。今回はそれなりに対策を講じてきた。

「先輩の角令央奈さんに気持ちが上がらないと相談したら『とりあえず、ワットバイクをやろう』と言われたんです。ヤル気が落ちていてもこれだけは、っていう練習メニューを1週間分、組んでもらったんです。それをしたら何かいい感じでバンクでのスピード練習も身が入ったんです」

　バンクでは11秒7と好タイムも記録したといい「状態は戻ってきた」と気配は上々だ。

　当たり前だが、児玉は今大会の参加メンバーで唯一「連覇」に挑戦できる身だ。「意識していない」とは言いつつも「去年は賞金で20何位の位置にいたところでクラシックを優勝してグランプリを決めたんだ。今年は10位だけど1位とはだいぶ差が空いているし、早く取って決めたい」とガールズグランプリ一番乗りを目指している。(netkeirin特派員)