2021/09/24(金) 20:00 0 5
二次予選の坂本貴史は7番手から緩急をつけた捲り。最後は後ろに差されて2着だったが、やりきった感全開の良い表情をしていたし、共同会見場でも景気のいいコメントがポンポン飛び出した。
「アップの時から感じが良くて、発走機に付いてからも『今日はイケるぞ』って根拠のない自信がありました(笑)。前検日からずっと体やセッティングに違和感があったんですが、今日はそういうのもなかったし、いい感じで走れましたね。今はもう何の迷いもありません」
開催中にきっちり軌道修正し、良い状態で迎える準決勝は、嵯峨昇喜郎という頼もしい後輩と一緒。隣りでメンバーを見ていた嵯峨が「貴史さんを決勝に乗せるのが僕の役目。しっかり行きます!」と言ったのに対して、「2人で乗れるように走ればいいよ」と返す坂本。思わず『らしいな』と、笑ってしまいそうになったが、そんなクールな坂本に準決へ向けての意気込みを聞いてみた。
「地元記念はこれまで7回くらい走っていて、一度も決勝に乗ったことがありません。乗りたい気持ちは確かにあるけど、(新山)響平の番手を用意してもらった年も乗れなかったし、自分には縁がないのかなと(苦笑)。嵯峨には自分のレースをしてもらって、チャンスが来れば…という感じです」と、どこまでもクールで欲がなかった。(アオケイ・長谷川記者)