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【宇都宮競輪・ミッドナイト】番長との思い出を語る佐々木健司

2021/09/23(木) 16:00 1 4

宇都宮ミッドナイト競輪「チャリロト杯」は24日、初日を迎える。A級予選の7Rを走る佐々木健司に話を聞いた。

一時代を築いた有坂直樹が引退を表明。成績以上に存在感のある佐々木健司に番長・有坂との思い出を聞いた。

 番長・有坂直樹が引退した。佐々木健司は北日本でも存在感のある怖いマーカーで、若手が怖れるタイプだ。どうしても、佐々木には有坂との思い出を聞いてみたかったし、今回は丁度良い機会になった。

「有坂さんには可愛がってもらったけど、まず、競走以外の事に関しては言えない事ばかり(笑)。レースが終わっての宿舎や、打ち上げとか、あの時代だから許された」。敢えてこれは聞かなかったが、競輪界でも有名なエピソードは一杯ある。

 続けて競走の思い出は? の問いに、
「何十年前か忘れたけど、有坂さんがダービーやグランプリを獲った後のふるさとダービー豊橋。決勝のひとつか2つ下のレースで、当時先行で全盛時代だった三重の松岡彰洋さんの先行を2角から捲ってくれた。スプリンターだったから最後失速して、自分が差して1着だったけど、追い込み選手の捲りではなかった」。

 佐々木は記録より記憶に残る選手で
「GIの決勝にも乗っていないし、記念も獲っていない。FIの優勝も10回未満。伏見俊昭君がオリンピックでメダルを獲った直後のいわき平記念は、山崎芳仁君が発進して伏見が2角から番手捲り。自分がその3番手だったけど、後ろが小野俊昭君。抜きに行けば小野に食われるし、その2着キープの準優勝が最高だったかな」。

 自身も前回の弥彦ミッドで捲りを出している。
「7車になり、捲りは必要だと思い、その練習をやっているから。だけど、当時の岡部芳幸さんとか、伏見の捲りはコーナーのスピードの“乗り”が重たい。上手く言えないけど、グオーンと加速して行く感じ。それでいてタイムは平凡だったし、今の子の軽いスピードとはイメージが違うんだよね」。北日本の歴史を、忖度なく語れる重鎮のひとりだ。(町田洋一)

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