2025/04/06(日) 18:20 0 1
2025年4月6日 高知競輪
開設75周年記念「よさこい賞争覇戦」G3(最終日)
満開の桜が河川敷を彩る鏡川沿い位置する高知競輪で4月3日より熱戦が繰り広げられてきた開設75周年記念「よさこい賞争覇戦」G3が、決勝を迎えた。
シリーズは5名のS級S班が参戦。さながらビッグレースのような激しいせめぎあいで500バンクを疾走した。中でもS班として最初のシリーズを地元地区で迎えた犬伏湧也は、初日特選でアクシデントに見舞われたものの、2日目以降は痛みを抱えながら気迫の走りで連勝し決勝進出を果たした。対抗する眞杉匠と脇本雄太も、連日レースを主導し相手を翻弄する組み立てや持ち前の高速捲りで連勝を築いた。また、徐々に調子を上げる清水裕友や動きのいい松井宏佑、山崎賢人らも混戦を巧みに抜け出し決戦の舞台に駒を進めた。
出入りの激しいレースが予想された決勝は、最終2コーナー過ぎに犬伏湧也が山崎賢人をとらえると、その番手からゴール前鋭く抜け出した清水裕友が1着でゴール。2024年8月の松戸以来、通算13回目のG3優勝を手にした。
※3日目準決勝レポートはこちら
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【最終日12R=S級決勝】
1/犬伏湧也(SS・徳島119期)
2/眞杉匠(SS・栃木113期)
3/脇本雄太(SS・福井94期)
4/小川勇介(S1・福岡90期)
5/松井宏佑(S1・神奈川113期)
6/志村太賀(S2・山梨90期)
7/清水裕友(SS・山口105期)
8/渡部幸訓(S1・福島89期)
9/山崎賢人(S1・長崎111期)
【レース展開】
誘導以下、2眞杉-6志村、1犬伏-7清水、9山崎-4小川、3脇本、5松井-8渡部で周回。赤板過ぎから松井が上昇し打鐘で眞杉をかわすと、山崎も踏んで松井をおさえて先頭に立つ。山崎は最終HSからペースを上げて先行態勢に入ると、7番手から犬伏がスパートしていく。犬伏は山崎を最終2コーナーでとらえて主導権を奪い返す。最終2コーナー付近から松井、眞杉もそれぞれ捲りを打つが、先手の中四国勢をとらえきれない。ゴール前で犬伏マークの清水が差し脚を伸ばして優勝ゴール。2着に犬伏が粘り、中四国ラインのワンツー決着。3着には松井が入線した。
【最終日12R=高知競輪G3決勝】
2車単7-1 2,610円(11番人気)
3連単7-1-5 21,200円(84番人気)
決まり手:差し-逃げ
優勝/清水裕友(SS・山口105期)
今回戦績:特6・二1・準3・決1
次走出場予定:日本選手権競輪G1(名古屋/4月29日〜5月4日)
犬伏(湧也)君や(取鳥)雄吾君など、前で頑張ってくれた自力選手のおかげで優勝することができました。レースは、初手から犬伏君にお任せ。(最終HSの)踏み出しは強烈で、離れかけました。付き切るまではキツかったというか、すごいスピードでしたが、その後、付いてからは落ち着いて。最終3コーナーで、松井(宏佑)さんが後ろにいるのが分かったのですが、飲み込まれる感じではなかったですね。
今開催、初日、2日目は、かなりクエッションマークがつきましたが、昨日、今日の脚は悪くなかったと思います。前を走ってくれた選手のおかげです。今回、自力の番組が無かったので、そこの不安を拭えていませんが、(次走の日本選手権競輪までに)なんとかそこを上げていけるように頑張りたいと思います。
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\高知G3(最終日)注目選手ピックアップ/
【最終日7R=S級特選】
「目標を高く持って頑張ります」
1着/今村麟太郎(S2・高知111期)
僕も今野(有樹)君も長い距離を踏めるタイプではないので、仕掛けられるところで仕掛けてくれたら、チャンスがあるのかなと思っていました。今野君が、いいところでいってくれましたね。(最終BSは)守澤(太志)にけん制されていたので、厳しいだろうと思ったし、原(誠宏)さんも付いていたので、前に踏ませてもらいました。今開催は、レベルの差を感じたと同時に、僕もこんなレースができたらいいなと、すごく思いました。目標を高く持って、頑張りたいと思います。
【最終日8R=S級特選】
「もっと上で戦えるように頑張ります」
1着/日高裕太(S2・静岡121期)
初手は、後ろになることだけは避けたかったです。レースは、上手く運べたと思います。(最終HS過ぎは)橋本(優己)ともがき合っても、後ろのアベマサ(阿部将大)さんがいるし、前に出切れてもいかれてしまうので、脚を休めながら(橋本の)3番手をとって、詰まったところでと思いました。最終BSでは、垂れてきたところですかさずいけました。また、最近はレース中にいろいろな所が見えていると感じます。今開催は、成績をまとめることができたし、はじめて(G3の)準決勝を戦ってみて、状態が良かった中で、その上をいかれてしまう力の差を感じたので、これからもっとやっていかないといけないと、はっきりしたと思いました。ベースを上げ、もっと上で戦えるように頑張ります。
(P-Navi編集部)