この日の脇本雄太の番手を務めたのは、全日本選抜でGI初優出を果たした村田雅一。近況の充実ぶりがファンからも支持され、二車単は脇本-村田が圧倒的な一番人気に。

　レースは出入りの激しい展開となったが、最後は脇本が強烈な一撃を放ち1着。ただ村田は踏み出しこそ付け切ったものの徐々に置かれ気味になり、真後ろにいた伊藤旭にゴール前でかわされ3着となった。

　開口一番「強すぎます」と苦笑い。「内を空けたら伊藤君が来そうっていうのもあって内を気にしてしまった。気持ちに余裕がなかったです。2角の下りで置いて行かれたし脚力不足。ワッキーとは意外と連係する機会が少なくて、一緒に走るのも久々だったのもあるけど…。抜いたろうかな、なんて思っていたけどとんでもない。2着までに入らないといけない展開だったし申し訳ないです」とファンの期待に応えられず謝罪した。

　それでも「もう少し前の自分なら、もっと早く千切れて(3着までに)入れていなかったはず」とも。準決12Rは古性優作の番手という絶好の番組。「緊張するのはイヤやけど(笑)。気持ちを引き締めて、まずはしっかり付いていけるように頑張ります」とビッグ連続優出へ気持ちを入れ直した。(netkeirin特派員)