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【卒業記念レース】藤田楓「スタンドを見たら父(藤田昌宏)が来ていました」

2025/03/05(水) 17:30 0 5

日本競輪選手養成所の第127、128回生の卒業記念レースが静岡競輪場で5日、2日目(最終日)を迎えた。男子選抜2Rを走った127回生の藤田楓候補生に話を聞いた。

「練習でS級の先輩をまくれたことで自信も付きました」と話す藤田楓

 父親は歩みを止めぬ鉄人、藤田昌宏。御年50にしても各地で自力を出すなど元気いっぱいだ。もちろん父親の存在が大きな刺激となっている。「たくさんアドバイスをもらいましたけど『養成所の訓練は大きい着とってもいいからとにかく前々にやれ。突っ張られてもいいから踏むのを止めるな』って言葉が一番、響きました」。父の金言を胸に養成所では後手に回らぬ走りを意識し、選手として生きるための術を会得した。第3回の記録会ではゴールデンキャップを獲得するなど地道な取り組みも実を結んでいる。

 卒業記念トーナメントは決勝進出こそ果たせなかったが、2日目2Rはタテ脚を出して先まくりを飲み込むと、後続に食われたものの2着に踏みとどまった。「スタンドを見たら父が来ていました。横には団長もいて。『楓、ガンバレ〜〜〜!』って。うれしかったけど緊張しましたね」。団長とはタレントの安田大サーカス、団長安田さんのことで父、昌宏とは高校の同級生だという。

 出所後は父や岡山の先輩たちに揉まれながらデビューを待つことになる。「冬帰省のときにフレームを新しくしたら感じがよくて先行意欲が高まりました。父のセッティングもピッタリとハマったし、練習でS級の先輩をまくれたことで自信も付きました」と今から楽しみにしている。

 将来の夢は父と地元のGIII記念を走ることだ。岡山では父子の記念あっせんはまだ前例が無いそうで「僕らが最初に走りたいですね。あとは、そこで太田海也さんとラインを組めれば」と夢の実現、そして兄弟子との共演に心を躍らせた。(netkeirin特派員)

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