前期S級の大矢崇弘だが降級直後の取手で7・7・欠と今期はスタートダッシュに失敗。先月の向日町でも最終日に一般戦を走るなど大敗も目立ち「このままじゃマジで点数が取れないかも…」と落ち込んでいた。

　しかし前回の川崎で浮上のきっかけをつかんだようだ。
「実は前回から磯川(勝裕)フレームを使ってるんですけど、これがかなり良いんですよ。前回は珍しく逃げて2回も残れたし、とにかく感覚が良かった。今回も結果を出せれば(前回が)たまたまじゃないって証明できる。自信を確信に変えるためにも、初日から思い切っていきたいですね」。

　一時、戦法を自在寄りにしていた事もあったが「そんな時期もありましたね(苦笑)。でも今は自力一本でやってます。迷いもないし、この方が(自分に合っていて)良いです」と積極性とともに自信も取り戻した様子。GIII決勝の舞台も経験している大矢が、積極策で激戦を断つか。(netkeirin特派員)