大宮記念の準決勝で落車した宿口陽一が1か月ぶりに実戦復帰する。

「初めて鎖骨を折りました。みんな『鎖骨くらい大丈夫』ってよく言っていたからそこまで痛くないのかなって思ったけど、メチャクチャ痛いじゃないですか(苦笑)。コケて2日後に手術できたので今はだいぶ動くようになったけど、それでも痛みはありますよ」

　それでも懸命なリハビリと先輩の助言もあり、なんとか今年最初のGIに間に合った。

「手術した次の日からワットバイクは乗り始めていたけど、ちゃんと負荷をかけた練習ができたのは直前の一週間くらいです。ケガしたあとの治し方や過ごし方を平原(康多)さんから教えてもらったんですが…。(そのメニューが)こんなことやるの？ っていうものばかりで(苦笑)。できないわけじゃないけどケガしている身には(キツい)。やっぱり平原さんは規格外でおかしいなと。もはやギャグですよ(笑)。でも『これをやらないと良くならないよ』って言われたので頑張りました」とその過程を明かした。

「築君には何度もお世話になっているのでね」と初日は佐々木悠葵、高橋築の後ろで関東3番手回り。「気負わず頑張ります」と無欲で一予突破を目指す。(netkeirin特派員)