2025/02/21(金) 10:00 0 5
豊橋競輪場で21日に初日を迎えた「読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)」。2024年の年間回収率No.1に輝いた「水鳥会長」が今シリーズの展望と注目選手を紹介します。
▶︎今日の競輪予想はこちら
今年一発目のGI「全日本選抜競輪」がいよいよ開幕!
戦いのステージとなるのは豊橋競輪場。タイトルにもあるように他の競輪場とは一線を画すポップ、ポスター等でのユニークな売り方が特徴で、今回もどんな仕掛けを企ててくるのかも楽しみの一つと言えよう。
バンク特徴で特筆すべきは直線の長さで60.3mと全国400バンクの中で3番目に長い。しかしカント(傾斜)がキツめでスピードもキープしやすく、どの戦法でも互角に戦えるクセのないバンクと言える。他では冬場の強風には要注意で、当日のバンク情報は要チェックだろう。
SSは北井佑季が欠場で8名の参加となるも脇本雄太、清水裕友、平原康多は体調面に不安あり、久しぶりの出走で状態は不明。新山響平も年明け逃げても捲ってもピリッとせず、眞杉匠はあっせん停止明け静岡を走ったのみでまだ長い距離に不安あり。王者・古性優作は仕上げに迷いある感じで、前走見る限りピーク時に比べ伸び、キレが今ひとつで無双感に欠ける。
これほどまでに隙の多いSS勢が揃うGIも珍しく、虎視眈々と狙い澄ます伏兵勢の抵抗で波乱の嵐が吹き荒れるシリーズになるかもしれない。
地区別に見ると、北日本は司令塔佐藤慎太郎が欠場、失格禍で格落ちの新田祐大と新鋭・中野慎詞も不参加。新山一枚では苦しい戦いを強いられそうだが、かえって気楽に走れる分、上手く逃げ捲りを使い分ければ優出してくる可能性がある。
関東は上昇気流に乗る若手機動型が揃い充実一途。中心となる眞杉はその恩恵受け、恵まれた運びで優出してくる可能性高いが関東若手が勢いそのままに準優辺りに多く勝ち残ると「自力ー自力」の並びが眞杉にとってかえって仇となるもしれない。ほかでは長い距離踏めるようになって幅が出てきた佐々木悠葵、埼玉の若大将・森田優弥に注目。
南関は悲願の地元記念制して揚々と乗り込む深谷知広に注目。元ホームバンクの豊橋ならクセも知り尽くしており、準地元の声援を後押しに一発目でのSS復帰を決めるか。SSの郡司浩平、岩本俊介も年明けから好調持続。特に落ち着きと貫禄が出始めた岩本がブレイクしそうで期待したい。マーク陣も堅実車揃い、まとまり感ある布陣で挑む。
地元地区の中部は核弾頭の藤井侑吾が欠場となり、これは中部にとっては大き過ぎる痛手。他に徹底型不在で山口拳矢、浅井康太にとってかなり苦しい戦いが予想される。
近畿は捲り屋揃いで展開に左右される戦いを強いられる。SS両者も脇本が欠場明け、古性も仕上がり不安ありで、いつも王道行く近畿勢だが寺崎浩平、窓場千加頼辺りが踏ん張らないと今回は意外に苦戦するかもしれない。
中四国は相変わらず層の厚みあるものの新鋭・太田海也は不出場、清水が欠明け、松浦悠士は直前の静岡記念を落車で期待禁物。穴党の大好物河端朋之もスピードタイプだけに、重い豊橋バンクで果たして魅惑の捲り追込みが届いてくるかは疑問。何はともあれ中心は犬伏湧也で重馬場を苦にしない馬力任せのケレン味ない仕掛けで悲願のタイトルへ。清水、松浦を生かすも殺すも犬伏次第となるだろう。
九州は今回伏兵的な存在感。いつものGIよりもメンバー充実で世界チャンプ山崎賢人を筆頭に、堅実な山田英明と山田庸平の山田兄弟、ようやく上昇気配の嘉永泰斗、伊藤颯馬、伊藤旭と役者が揃う。勝ち残り増えれば準優の構成次第で優出メンバーが複数出ても不思議ではない。
移籍4年目、ようやく地元静岡記念を制して意気揚々と乗り込んでくる。元ホームバンクの豊橋が舞台となればクセを知り尽くしたそのアドバンテージは相当で、イチ早いSS復帰を狙ってくるだろう。
逃げて良し、捲って良し、強気な横の動きも良しと関東屈指のオールラウンダー。眞杉と似たタイプだが、時として変なスイッチが入ってしまう眞杉より、強心臓の割には冷静な運びで車券貢献度は高い。縦横無尽な強気の立ち回りで今シリーズ台風の目となるか。
本格化の兆しある颯馬にも注目。自信を持ち始めてきた堂々の自力は大物喰いの魅力ありダークホース的存在。先月の大宮記念も3勝挙げており、冬の重馬場も苦にしない仕掛けは魅力十分。
あっせん停止明けの静岡は準優で手痛い落車もケガは大丈夫そう。初日からの連勝見る限りバタバタ感なく落ち着いた運びは完全復調間近か。戻しているなら優勝候補は疑いようがなく、GPの椅子を一番乗りで取り戻しにくる。
※3日目の準決勝12Rでは無料予想を公開します。お見逃しなく!