準決勝8Rは地元の山口龍也が、立部楓真の先行に乗って1着。立部が5着に沈んで「残せれば良かったが…」と残念がったが、1月18日の久留米での落車からの復帰戦で決勝進出を果たした。

「立部君のおかげ。地元で決勝に乗れて良かった。初日に1走して、気持ちに余裕が出た。脚には余裕がないですけどね」

　久留米の落車で首の骨にひびが入った。

「上から3番目の骨です。最初は“首の骨が折れた”と言われて、冷や汗がヤバかった。やっぱりいいイメージがないので。下半身が動かなかったらどうしようとか思ったけど、幸い、痛みもそれほどなかったし、こうやって復帰できたので。練習とレースは感覚が全然違いますね。とにかく走れることに感謝しています」

　約1か月で復帰できたのは不幸中の幸いだった。決勝は目標不在。加倉正義を連れて「自在にやる」と宣言した。

「とにかく地元戦で気持ちは入っている。頑張ります」

　展開次第では前々に切り込んで、見せ場なしのままでは終わらないはず。決勝のキーマンになりそうな山口の動向にも注目したい。(netkeirin特派員)