2021/09/16(木) 18:00 0 4
netkeirinでは、来年のデビューを目指し、静岡県伊豆市の日本競輪選手養成所でトレーニングに励む候補生の姿を定期的に特集。5月に続き安東莉奈(20歳・大分=122期)候補生を紹介します(取材・netkeirin編集部)
プロスポーツ選手への憧れからガールズケイリンの道を選んだ安東候補生。養成所に入所して5カ月が経過。9月10日に行われた第2回記録会終了後にここまでを振り返ってもらった。
ーー養成所入所時のインタビューでは、寮の規則になじめるか心配と話されていましたが、寝坊や夜更かしは大丈夫ですか?
それは大丈夫です! 心配しないでください(笑)。規則は6時30分起床ですが、4時に起きて6時前までずっと朝練を続けてきました。
ーー朝4時!! 失礼しました。その成果が第2回記録会の結果につながったのでしょうか?
そうだと思います。500mは自己ベストのタイムで1番を取れましたし、苦手な2000mでは第1回記録会から大きくタイムを短縮して2'43'53で2番でした。凄く嬉しいです(笑)。
ーー現時点でどこが課題と感じていますか?
200mと400mはタイムを落としてしまったんです。この2つの種目はフライングダッシュなんですが、自分の中でフライングが苦手なんだなと認識しました。3回目の記録会までに上ばんの使い方を練習してタイムを更新していきたいと思います。
距離 | 第1回記録会タイム | 第2回記録会タイム |
---|---|---|
200m | 12'37 | 12'38 |
400m | 25'84 | 25'87 |
500m | 37'41 | 36'95 |
2000m | 2'49'10 | 2'43'53 |
ーー養成所での息抜きは?
養成所は携帯が無い(携帯電話は持ち込み禁止)なので、楽しみがテレビしかなくて…中でも歌番組だけは絶対に欠かせません。みんなで歌いながら見て気分転換しています(笑)。
ーー夏休みは故郷の大分へ帰省はされたのでしょうか?
コロナ禍ということもあって帰省は出来ませんでした。その分、宿舎の公衆電話から母に毎回電話をしています。「とりあえずどんなにキツくても死なないから、自分の出せる力を全部出してきなさい」と励まされています。
ーーキツい練習もお母さんの励ましで乗り越えてきたんですね。後半の目標を教えてください。
今月から競走訓練が始まります。養成所を卒業して選手になった時に必要な練習になってくると思うので、常に1番を狙って頑張ります。
養成所での生活にも慣れ、結果も出てきたことで電話越しの声も明るかった安東候補生。実際のレースを想定した競走訓練で好成績を残せるか引き続き注目したい。