2025/02/13(木) 10:00 0 3
静岡競輪場で13日に初日を迎えた「たちあおい賞争奪戦(GIII)」。伝説の場立ち予想屋「木村安記」が今シリーズの展望と注目選手を紹介します。
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13〜16日までの4日間、静岡競輪場にて「たちあおい賞争奪戦(GIII)」が開催されます!
静岡競輪場は直線が56.4mで、カント(傾斜)にクセもなく、どのような戦法でもそれなりに力を魅せられることができる標準的な400バンク。
が、しかし!! たぶんに風の影響は受けることはあり、冬場は特有の2コーナーから4コーナーに向けて強風が舞い降りてきて、風速的に1.5m以上になると先行選手は残れなくなる過酷なレース展開になることも。ただし、まれに風向きが変わることもあり、その場合は最初から最後までまくりが決まりにくくなることもある。風の状況については細かく要チェックが必要だ。
一昨年、昨年と優勝目前で惜しくも2年連続の2着に終わった深谷知広。2021年に愛知から静岡へ移籍して以来、まだ当地の記念タイトルを手にしておらず、今回こそ初制覇を狙う。昨年11月の「競輪祭(GI)」準決勝での落車の影響が心配されたが、年明けから1着量産ではなくてもしっかり距離を踏めている。さらに前走の松阪記念では先行4連チャンを披露し、脚の調子は確実に上向き。
地元の静岡から頼もしい存在、自力型の大石剣士、長田龍拳、日高裕太に加え、前でも後ろでもしっかりこなす渡邉雅也、内山雅貴が参戦。ベテランの円熟味が増した岡村潤、そして2008年に静岡でダービー王に輝いた渡邉晴智の走りにも注目。
年明けの和歌山記念、高松記念と続けて準決勝敗退が続いた新山響平はそろそろ全開といきたいところ。勝負どころでモガき散らさず、狙って決まるまくりを打てるかどうか。
1月はあっせん停止だった関東のニューリーダー・眞杉匠。2024年は自在な走りを完全に習得し、勝ち方をしっかりマスター。それでも、ただ勝つだけでなく、「逃げて勝つ」「ラインで上位を独占する」といったスケールの大きな戦いを期待したい。
初のS級S班として臨んだ松阪記念では、連日確定板に乗り、与えられた役割を果たした4日間。番手の番組が増える中で、前後の展開を考えつつどこまで捌けるかが今後の課題となるが、いざとなれば自力勝負で決着をつけるだけの脚も健在。リニューアルした岩本俊介の走りにも注目したい。
昨年、無念のS級S班陥落をした松浦悠士。しかし、意気消沈している暇などない。あっせん停止明けからの復活を目指し、再び頂点を狙う。昨年は落車によるケガに苦しんだが、休養期間中にしっかりケアを行い、猛練習で脚力を取り戻し、プラスアルファを加えているはず。結果を出せるだけでなく、魅せるレースができる輪界屈指のエンターテイナー。その存在を無視することはできない。再び頂点へと駆け上がる道のりに特注したい。
記念制覇を目標に掲げている藤井侑吾にとって、2025年は変革の年となるか。得意のカマシは威力十分だが、「ここは勝つ!」と決めた戦いでは、位置取りを巧みにこなし、今後の決め手となるまくりを武器にできるかが鍵となる。フィニッシュホールドとして確立できれば、さらなる飛躍が見えてくる。
若手で目が離せないのは松崎広太、鈴木浩太、浮島知稀の3人。共通しているのは、まくりの威力はもちろん、ここ一番のロングライドでの魅力。後ろに格上がいれば貢献できるし、いきなり勝つようなレースで高配当が期待できる。鈴木浩太は直前のFI大宮で、爆風が吹き荒れる500バンクを2日目に押し切り、その疾走は印象的。風の影響がある静岡バンクでも動じず仕掛ける姿は、ぜひ目に焼き付けておきたい。
若手ではなくなったが、前走のFI大宮予選で道中で脚を使いながらも楽に仕留めた一撃、準決勝では果敢に主導権を取り、3番手の岸田剛を不発にさせた伊東翔貴のまくりも注目。さらに、前走のFI小倉ではラインの3番手を回りながら自力チェンジでまくりを決め、見事にV奪取した田尾駿介は穴推奨の選手だ。
静岡競輪場はグルメも満載!定番ラーメンからウマいお寿司までお手頃な値段で味わえるお店が多数あります。
その中でもたくさんのファンからよく聞く名店が「天寅」。 こちらの静岡おでん、揚げたてのフライは庶民派価格だし、1番の名物、フワは必ず食べてほしい一品!
※最終日の決勝では無料予想を公開します。お見逃しなく!