2025/02/11(火) 19:00 0 1
2025年2月11日 奈良競輪
大阪・関西万博協賛
開設74周年記念「春日賞争覇戦」G3(最終日)
名所旧跡が点在し、古墳群にも近接する奈良競輪で2月8日より開催された開設74周年記念「春日賞争覇戦」G3が決勝の日を迎えた。
勝ち上がりで、33バンク特有の目まぐるしい展開とスピーディーなレースを先導し存在感を示したのは、S級S班の古性優作と郡司浩平。古性は、自力戦が続き疲れを口にするが、一瞬の隙を逃さない組み立てで粘りの走りを見せた。一方の郡司は、連戦の疲れを感じさせず、番手、3番手とラインを固めるポジションから2日目以降の連勝で決勝へ駒を進めた。また、近況勢いのある佐々木悠葵や松井宏佑、奈良バンクに相性のいい道場晃規らも躍動。地元の三谷将太と山本伸一も意地の走りでファイナリストに名を連ねた。
混戦が予想された決勝は、前受けから突っ張り先行した道場晃規の番手を回った松井宏佑が、古性優作の仕掛けに合わせて踏み、ゴール前勝負を制して1着ゴール。2021年8月の小田原以来となる3回目のG3優勝を果たした。
※3日目準決勝レポートはこちら
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【最終日12R=S級決勝】
1/古性優作(SS・大阪100期)
2/郡司浩平(SS・神奈川99期)
3/佐々木悠葵(S1・群馬115期)
4/山本伸一(S1・奈良101期)
5/松井宏佑(S1・神奈川113期)
6/道場晃規(S1・静岡117期)
7/山崎芳仁(S1・福島88期)
8/皿屋豊(S1・三重111期)
9/三谷将太(S1・奈良92期)
【レース展開】
誘導以下、6道場-5松井-2郡司、1古性-9三谷-4山本、3佐々木-7山崎、8皿屋で周回。まず佐々木が上昇して南関ラインに並びかけると、青板バック過ぎに道場が突っ張り、佐々木は8番手に下がる。道場はそのままペースを上げて、先行態勢に入り、古性が4番手で続いて、打鐘を通過。最終HS前から古性が仕掛けると、それを察知した松井は番手から捲りで抜け出していく。古性は郡司を捌いて松井を追い、ゴール前で詰め寄る。ゴール前は松井と古性のマッチレースとなり、松井が8分の1車輪差しのいで優勝。2着に古性、3着に古性マークの三谷が入線した。
【最終日12R=奈良競輪G3決勝】
2車単5-1 4,640円(21番人気)
3連単5-1-9 17,500円(69番人気)
決まり手:捲り-マーク
優勝/松井宏佑(S1・神奈川113期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回戦績:特9・二3・準3・決1
次走出場予定:全日本選抜競輪G1(豊橋/2月21日〜24日)
優勝の実感はありません。レースは、(ラインの)各々がしっかり走れたと思うのですが、最終HSで僕が出ていった時に郡司(浩平)さんが絡まれたので、そこは迷惑をかけてしまったかなと思います。また、最低限ラインからの優勝者が出たことは良かったと思います。道場(晃規)が全開でいった時に、自分のところに飛びつかれたとしても、しっかり守り切る気持ちでいました。古性(優作)さんは、道場君のスピードが垂れてきた、良いところで仕掛けてきたと感じましたが、その動きが見えてからは前に踏みこむことしか考えていなかったので、しっかり出られたと思います。ゴールした時は、負けたかなと思いました。
今は納得できる調子ではないので、全日本選抜競輪に向けてしっかりケアをして、できるだけ身体をたたき、少しでも良い状態で臨めるようにしたいし、年末の地元グランプリを目指して頑張ります。
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\奈良G3(最終日)注目選手ピックアップ/
【最終日・5R=S級選抜】
「良い時の7割くらいの状態」
1着/野田源一(S1・福岡81期)
今日は、展開的にいい形になったので、確定板は狙えるかなと思いましたし、自分のタイミングで仕掛けられました。最後は、大石(崇晴)君が1人でいく形だったので、なんとか捕まえることができましたね。大石君を抜けたのは自信になります。(オールスターの落車で)肋間筋と左肩を痛めました。状態は、まだいい時の7割。レース勘を含めると、もう少し足りないかもしれませんが。数字的には、トップスピードが足りていない感じで、持久系は8、9割くらい戻っていると思います。少し体重も落ちているので、戻していく過程で筋肉を増やし、爆発力、瞬発力が上がれば、落車前に近づけるかなと。今、競走得点が96点。S級残留の焦り、できれば1班に残りたいですね。復帰して、6、8番車で単枠で走れていないので、いい意味でプレッシャーを感じずに走れていますが、さらに気持ちも高められるように練習で自信をつけていきたいです。また、一発狙っていきます。
(P-Navi編集部)