2025/02/02(日) 16:30 0 1
4Rは中国勢を背にした勝部貴博が積極駆け。初日特選のゴール後に落車した鈴木謙太郎の捲りは高谷敏史に合わされて圏外へ。勝部マークの守谷陽介が早めからタテに踏んで抜け出し、石田洋秀が続いた。
「こんなこともあるんですね。今日は展開も良かったし、運がいい」
先月の29日に55歳になった石田は今節もっとも"持ってる"男だった。初日予選4着の4人のうち、点数上位2人までしか準決勝に勝ち進めない。3番目だった石田は予選敗退が決まっていたが、初日特選でゴール後に落車が発生。松尾勇吾が途中欠場となったため、次点で準決勝行きを逃していた石田が繰り上がった。そこからの決勝進出劇。ツキをしっかりと生かし切った。
「もう、前回の決勝がいつだったのか思い出せない。S級から落ちてからは一気に3ランクくらい落ちちゃった感じ。失格で長期欠場もあったし、地元のバンクが練習で使えなかったのも痛かった。2年間、あがき苦しんだ。今はもう慣れちゃいましたけどね。練習は街道ばかりです」
22年前期までS級にいた実力者だが、近況は苦しい戦いが続いた。そんな状況で22年8月以来となる決勝進出。
「脚の感じは一旦、底を見て、今はS級にいた頃と同じような状態だと思っています」
状態の良さに、ようやく結果が伴った。決勝も守谷次第では不気味な存在になりそうだ。(netkeirin特派員)