チャレンジ戦のV候補筆頭・佐々木亮太が準決勝4Rを快勝。完全優勝した前節からの連勝を5に伸ばした。近況は6節前から準優勝、完全V、準優勝、準優勝、準優勝、完全V。抜群の成績だが、前検日は「全然ダメです」と、厳しい顔つきだった。

「最近は納得いくレースができていない。内容も良くないし、感触も良くない。3節前の取手なんか、3日間キツかった。冬場が苦手なんですかね…。自信のなさが決まり手にも表れてしまっている。逃げと捲りがほとんど同じ。これも納得できない。とにかくセッティングをいじってばかり。一体感がないなんですよね。前回の川崎は自転車を替えてみたけどイマイチだった。元に戻します」

　本当に佐々木と会話をしているのか不安になってしまうほど、ネガティヴな言葉のオンパレードだった。自転車を戻した今節、1走目はロング捲りで難なく白星。レース後に話を聞いてみた。

「久しぶりに良かったです。4節前の前橋の初日以来かな、いい感触だったのは。自転車を戻してセッティングを少しやってみたら、指定練習から良かった。最近はサドルが落ち着かなくて、なんかハマらない感じだった。ステムを短くして、それに合わせてハンドルをいじったらサドルもピタッとハマった。2日目もこのまま行こうかな。久しぶりにやらなくてよさそう」

　準決勝は突っ張り先行から押し切り。ライン4車で、そのまま1着から4着までを占めた。

「初日同様に感触が良かった。この風の中で逃げ切れたのは自信になる。前回までの感触だったら2人くらいに抜かれていたと思うので。セッティングは初日のまま行った。久しぶりに触らなくて、時間を持て余しましたね」

　これで2節連続の完全Vに王手。特別昇班までマジック4とした。

「本当だ、5連勝ですね。っていうくらい意識はしていない。今日も差されてもいいくらいの気持ちで駆けたので。(連勝)できたらいいなぁぐらいの感じ。決勝も納得いくレースができれば。(松本)定さんも、藤井(將)さんも自分より強いので。後手後手にならないようにしたい」

　感触だけでなく自信も取り戻した様子。“全然ダメ”の状態でも好結果を残していたのだから、意識していなくても今節の連勝は当然の流れ。このまま連勝を伸ばせるか、決勝の走りに注目だ。(netkeirin特派員)