2025/01/25(土) 18:45 0 4
「A級は26歳か27歳の頃以来だと思いますよ」と苦笑いした白戸淳太郎。長らくS級に在籍し続け、GIに31回出場した古豪も51歳。今期は2001年以来となるA級降格で、前節の静岡に続き今回が降級後の2節目となる。
「とにかく脚がないです。失格点でA級になっちゃったし、その失格の落車で骨盤にヒビが入ってしまったのも事実だけど、その前から離れてしまうことが増えてきていた。年齢でしょうね。そもそも、僕って本当に強くなくて。S級にいられるような選手じゃなかったんですよ。運が良くて仲間に恵まれたのが全て。他地区だったらS級に上がれていなかったかもしれない。それくらいなんです。強いなんて思ったことは一度もない。若い頃も先行して逃げ切れたことがほとんどなかった。たまたまタイミング良く捲りが決まったり、体が噛み合った時に特別競輪に出させてもらっただけなんです」
昔から自分を持ち上げない選手ではあるが、偶然で24年もS級にいられるはずがない。ライン戦の競輪だからこそ、脚力不足でもトップ級で活躍できる。それを自ら実証してきたのだ。
「前期はなんとかS級点を確保しましたよ。絶対に取りたいと思っていたので。半年後がS級なのはホッとしますね。A級も自力選手は本当に強い。今期、S級点を取れる保証はないですから。これが現実。その場その場で頑張っていくだけです」
初日特選は同じ南関同士の小林稜武をマーク。特選には福島の鈴木涼介、新潟の牧田悠生がいて、予選のメインには埼玉の荒川達郎もいる。東日本でくくれば目標に困ることはなさそうだ。
「こういう時にしっかりと結果を残さないと」
S級で培った経験値を生かして今期を乗り切る。(netkeirin特派員)