2021/09/06(月) 06:00 0 2
全国から頭脳明晰なエリートが集まる鹿児島県のラサール高校出身の阿部龍也。東京大学の受験に失敗すると、1年のイギリス留学などを経て、一般企業に就職。そこへ自転車通勤しているうちに自転車に興味を持ち、競輪選手にまでなった異色の経歴の持ち主だ。運動経験はほぼ皆無ながら、2回目の受験で競輪養成所に合格し、今年の7月に本格デビューを果たした。今回が5場所目だ。
「もっと苦しむと思っていました。でも、なかなか難しいですね。強い選手がいたときに気持ちで負けてしまっている。準決勝に上がらないと点数も下がっていってしまうし、前回の武雄は予選で飛んでしまった。佐世保は初めて。先行有利と聞いたので、積極的に仕掛けたい」。
師匠は桑原大志。桑原にとっては初の弟子である。以前、桑原に阿部について聞いた際に「とりあえずクビにならないような点数を稼いでほしい。彼は努力ができる男。長い目で見てあげてください」と話してくれた。ラサール高校出身の才子の競輪人生はまだ始まったばかり。彼の挑戦を末永く見守っていきたい。(netkeirin特派員)