近況、自力の決まり手を減らしている関根健太郎は、「そろそろ追い込み寄りの自在にスタイルを変えていこうと思っています。頭打ちになっていたし、周りの方にも相談したりして、その方がいいのかなって」と前検日に戦法チェンジの意思を示していた。その言葉通り、今シリーズも3日間、自力を温存し、3日目のこの日は菊池竣太朗の仕掛けに乗って久々の白星を挙げた。

「菊池君が『先行する』と言ってくれていたので、うれしかったけど緊張しました。1着はやっぱりうれしいですね」と笑顔で振り返り「今回の開催で思うことがあったんです」と切り出した。

「やっぱり、やれるうちは自力の方がいいかなって思ったんです。前でやりたい気持ちが今回出てきた。もともと(追い込みに変わることに)葛藤があったし、迷っているうちは自力でやった方が納得もいくのかなって。ラインの自力選手がいればもちろん後ろを回ったりもしますけど、基本的には自分で動くつもりで準備して、そのためにも練習をしっかりやっていこうかなって思っています」

　来年は1年間A級となるだけに、そこでどんな走りを見せていくのか。ここから大事な時期を迎えることになる。(netkeirin特派員)