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【北条早雲杯争奪戦】平原康多が“脇本超え”に本腰「そこで諦めたら成長が止まってしまう」

2021/08/25(水) 18:30 1 5

小田原競輪場で26日に初日を開催する開設72周年「北条早雲杯争奪戦(GIII)」。初日特選12Rに出走する平原康多に話を聞いた。

オールスター競輪を改めて振り返ってもらった

 先日行われたオールスター競輪脇本雄太の超ド級の逃げを古性優作がズバッと差して悲願のG1初制覇。平原自身も当サイトのコラム『平原康多の勝ちペダル』でその時のレースを分析していたが、改めて本人に色々聞いてみた。

単騎戦を選んだことについて
 あの決勝は超抜の深谷知広が空いていて番手に行くこともできたが、決勝メンバーを見た平原は全然悩まず1人で走ることを決めた。

「(初日に)ワッキーに付いているから深谷にも付くんじゃない? と思ったかもしれませんが、一応、自分はまだ自力選手だし、誰彼構わず何でも付くわけではありません。自分の中でワッキーは別格なので。仮に他地区で抜群に調子がいい選手が空いていて、そこが勝ちに一番近い位置だとしても、簡単に付くようなことはないですね。100%追い込みになったら深谷にもマークすると思うけど、まだそういう感じではないので…」

レースの振り返り
 単騎と言いながらも初手からずっと脇本-古性の3番手を回っていたが、ゴール前は伸びを欠いて4着に終わった。

「とにかくワッキーが強かった。一言で言えば、衝撃的な強さ。さすが競輪界の頂点に君臨する男。カカリも持久力もどっちもすごかったけど、特に持久力がズバ抜けていた。あれだけ前がカカると3番手でも厳しいし、番手選手しかチャンスがないかもしれませんね」

 自分みたいな凡人は、コイツには敵わないなという人間を目の当たりにするとすぐに白旗を上げしまうが、平原がスゴいのは40歳間近になっても本気で脇本より強くなろうとしているところ。

「少しでも追いつけるようにこれからも努力していきます」

「個の力で倒すのは厳しいなって改めて感じたけど、そこで諦めてしまったら、成長が止まってしまう。ワッキーには決勝が終わってすぐに色々聞いたり教わったりしたし、少しでも追いつけるようにこれからも努力していきます」

 見た目も喋りも心の持ちようもパーフェクトの一言で、周りの人間がみんな『平原大先生』と言うのも頷ける。この気持ちがあればあと10年はSSの赤パンツを穿いているだろう。(アオケイ・長谷川記者)

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