2024/11/19(火) 22:15 0 1
新山はS班になってからも誰もが認める先行力でインパクトを残す走りは多かったが、なかなか優勝に届かずにいた。前走の四日市記念で2年ぶりの優勝を飾って、決戦の地へと乗り込んだ。
前検日には「中野慎詞君が僕に花を持たせてくれた。良い後輩を持ちました。自分としては、成績と感覚がマッチしていない。仕上がっている感じはない」と話した。
競輪祭は2年前に初タイトルを獲得した思い出の大会。SS残留をかけた昨年は決勝の結果次第となり、帰路の新幹線で決勝を観戦しグランプリ出場が確定した。
賞金ランク7位で迎えた今年は「優勝してグランプリにいきたい気持ちはずっと変わらない。ドームは走りやすく、自分の持ち味を生かしやすいと思うし積極的に走りたい」と意気込むと、その言葉の通り、初戦から代名詞の突っ張り先行で2着と上々のスタートをきった。
昨年のゲン担ぎなのか、ヒゲをたくわえているが「そういうのはなくて、ただワイルド路線でいこうと(笑)。似合っているでしょ?」との逆質問に、近くにいた北日本勢の先輩方からは「似合ってねーよ!」との声。何故か評判は悪いが、それでも新山は「ブレない、信念を持って!」と剃る気はなさそう。
さて、ヒゲの話は置いておいて。グランプリへのブレない思いを胸に、今年は自ら年末の大舞台への切符をたぐり寄せたい。(アオケイ・八角記者)