来年1月に初のS級戦を控える松本。今期も前検日の時点で94.39点を有しており、失格など余程のことがないかぎりS級点を確保できそうだ。もし点数を取れば、来年は1年間S級にいられる。

「来期を見据えて、今は練習の底上げと単調なレース運びにならないようにと意識しています。もし後方に置かれたらA級なら何とかなってもS級では厳しいですから」

　満を持してS級に上がってみたはいいものの、力の違いを痛感し半年後に再びA級へ戻る選手も多くいる。2期続けて権利を得ることは、本腰を入れてS級に向き合うためには大事なものだ。

「挑戦者ですし楽しみの方が大きいです。(12月の)月頭の別府を終えると佐世保のレインボーカップまで時間が空くんです。その期間に目いっぱい練習をして準備します」

　佐世保記念の最終日に行われる「レインボーカップA級ファイナル」で3着以内に入ればいち早くS級昇級が決まるが、あくまでそれは仮定の話。まずは目の前の一戦、一戦を大事に戦い来期以降へ備えていく。(netkeirin特派員)