2024/11/09(土) 14:15 0 0
前橋競輪場のナイター「e-SHINBUNカップ(FII・ガールズ)」は11日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
GI覇者の小嶋敬二が54歳になっても元気いっぱい。前期のS級でも負け戦が中心だったが白星を量産。今期、7月に降級してから、オール優出。優勝も2回あり、器用さがないのは全盛時のままだが、出力は落ちていない。前橋バンクも2007年の寬仁親王牌でタイトルを獲っている。中部の後輩が手薄で、今節は自力中心に戦うが、逆に小嶋社長の魅力を出せる。番手は気心の知れた同県の坂上忠克。バイブレーヤーとして中部黄金時代を支えている。関東は早坂秀悟が一番の主力選手。実力者として伊東GIIIを制しており、元ナショナルチームのメンバーでもある。ダッシュタイプだし、このバンクは、お手の物。番手を回る田村真広も、そこまで脚落ちはしていない。踏み出しさえ付いて行ければ問題ないだろう。南関は本多哲也と遠藤勝弥が機動型で、一発を秘める存在。
チャレンジは、当然、新人同士の優勝争い。川上隆義、西岡利起、吉田優斗と川越宏臣、藤原夏志と5名が参戦。特別昇班を狙える選手は不在だが、川上隆義が競走得点トップ。8月の川崎で完全優勝すると、10月開催の弥彦でも優勝。一歩抜けた立場である。西岡利起も9月開催のいわき平で完全優勝し、初Vを決めている。吉田優斗も9月開催の松阪でデビュー完全V。この3人が10月中旬の時点で優勝している選手。地元からは青木亮太と瀧野勝太で、瀧野はメンバーに恵まれて決勝に乗りそう。
ガールズケイリンは、奥井迪と久米詩の2強対決。徹底先行の奧井に対して、久米は柔軟に攻めるタイプ。両者共に11月は小倉競輪祭があり、グランプリ出場に向けて大事な時期。直接対決がある決勝戦まで、両者は無傷で勝ち上がるだろう。注目の若手は熊谷芽緯と藤原春陽。熊谷は奧井を憧れる先行選手で、逆に藤原はしぶとさもあるマーク選手。地元本多優は、数字的に厳しいが、決勝進出をノルマにしたい。