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【競輪祭】「一次予選ポイント速報」を車券戦術に活かそう! 勝ち上がりボーダーやポイント制予選に強い選手を調査

アプリ限定 2024/11/12(火) 18:00 0 12

19日から始まる小倉競輪朝日新聞社杯競輪祭(GI)」。初日から3日目までポイント制の一次予選が行われる。netkeirinでは今大会でもリアルタイムで『一次予選ポイント速報』を実施予定。ここでは過去のポイント制一次予選の結果から勝ち上がりボーダーやポイント制に強い選手などを調査し、予想に活かすべく分析してみた。

23年競輪祭(撮影:北山宏一)

勝ち上がりハードなポイント制

 競輪祭の一次予選はノーシードのポイント制。出場選手108名が3日間で2走し、着位に応じたポイントを加算していくシステムだ。まずは、2走の着位ポイントから見ていきたい。

一次予選着位ポイント

着順第1走第2走
1着1013
2着911
3着89
4着77
5着66
6着55
7着44
8着33
9着22
棄権11
失格
欠場
00

 この2走で獲得した合計ポイントの順位で勝ち上がりが決定する。上位9名が準決勝フリーパスの『ダイヤモンドレース』に、ポイント10〜36位は準決勝へは4着権利の「二次予選A」へ進み、ポイント37〜63位は準決勝へ2着権利の「二次予選B」に進む。

過去の勝ち上がりボーダーは?

 ポイント制予選が採用されているGIレースは競輪祭に加え、高松宮記念杯競輪オールスター競輪の3大会。オールスター競輪はファン投票上位が出場する「ドリームレース」「オリオン賞レース」が格上レースとされていて、高いポイントが付与される。高松宮記念杯競輪は東西に分かれての勝ち上がりで、準決勝が東西計4レース行われることから、勝ち上がり人数が多い。

(撮影:北山宏一)

 今回の競輪祭は、番組のあやはあるもののS班であってもフラットな条件でのスタート。勝ち上がりはシビアで、格上選手が序盤で脱落することもありえる。では、過去2大会の勝ち上がりボーダーラインを見てみよう。

勝ち上がり2023年2022年
ダイヤモンド
レース
23〜20pt23〜21pt
二次予選A20〜15pt21〜15pt
二次予選B14〜11pt14〜11pt
選抜(敗退)11〜4pt11〜5pt

※連勝すると23pt、9着2回で4pt

 各ボーダーラインを見てみると、ダイヤモンドレースに出場するためには一次予選2走で1勝+確定板以上の成績が求められる。獲得ポイントが同点だった場合は、選考順位が優先されS班が有利になるため、S班であれば20ptでも進出の望みはある(23年は20ptで佐藤慎太郎新山響平が進出)。

23年ダイヤモンドレース勝者は新田祐大(撮影:北山宏一)

 二次予選AとBでは準決勝進出の難易度が大きく変わる。その運命を分けるボーダー15ptで、2走のうち1度は確定板に載らなければ厳しい。特に賞金でのグランプリ出場の可能性が残っている選手は、二次予選Aへの進出を外したくない気持ちがレースに表れるかもしれない。

 過去2大会の予選敗退ラインは11ptで泣き別れとなっている。22年は選考順位36位の東口善朋が勝ち上がり、46位の大槻寛徳が敗退。23年は67位の菅田壱道が勝ち上がり(嘉永泰斗の欠場による繰り上がり)、81位の恩田淳平が涙をのんだ。

僅かな差が命取りに(撮影:北山宏一)

 特に選考順位が高くない選手は、12pt以上の獲得を目指さないと安心できない。1走目で8着以下に沈んでしまうと、2走目は確定板に入らないと勝ち上がりは運任せになってしまうというわけだ。

S班は7名が勝ち上がり率100%

 netkeirinが『一次予選ポイント速報』を開始した2022年の競輪祭以降、ポイント制予選のGIは6大会あった。この6大会での各選手の戦績を振り返ってみたい。

 現在S班に君臨する選手のうち、実に7名がポイント制一次予選を100%クリアしていた。番組のあやがあるとしても、安定して好成績を残すあたりさすがといったところ。脇本雄太古性優作は23年オールスターから4大会連続で準決シードレースに進出しており、ひときわ安定感が光る。

 ちなみに23年のダイヤモンドレースに進んだ9名は、全員が23年か24年にS班になっている選手で、このポイント制システムの妙も感じる。

23年ダイヤモンドレースは新旧S班が顔を揃えた(撮影:北山宏一)

 清水裕友山口拳矢は2回ずつ敗退があり、清水は事故棄権となった23年の高松宮記念杯と失格を喫した24年オールスターと、いずれもアクシデント絡みの敗退だった。山口は23年高松宮記念杯で失格、23年競輪祭では1走目9着、2走目6着と大きな着を叩いてしまい敗退を喫している。1走目は単騎となり北津留翼らと対戦、2走目は東口善朋との連係で眞杉匠山崎賢人らとの対戦だった。

ポイント制予選が得意な選手、苦手な選手は?

 ポイント制予選の大会に直近4回以上出場している選手のうち、すべて勝ち上がっている選手は22人もいた。先に述べたS班を除いた選手一覧は下記のとおり。

勝ち上がり率100%の選手一覧(出場4回以上、S班除く)

出場回数選手名
6郡司浩平
平原康多
守澤太志
浅井康太
山田庸平
渡部幸訓
5吉田拓矢
新田祐大
南修二
菅田壱道
成田和也
桑原大志
北津留翼
4竹内智彦
大森慶一

※競輪祭選考順位順

 また、直近の競走得点が110点以上で勝ち上がり率が5割を切るのは大槻寛徳中本匠栄村上博幸の3名。

 逆に、競走得点110点未満で勝ち上がり率が8割を超えているのは、上記100%の山田庸平竹内智彦大森慶一に加えて小倉竜二嘉永泰斗和田圭吉澤純平がいる。彼らは調査したタイミングで110点を切っていたものの、常に上位争いをしている面々なので意外性はあまりないが、車券戦術においては“外せない選手”といえるかもしれない。

小倉竜二(左)、和田圭はポイント制好成績(撮影:北山宏一)

“世界の脚力”ナショナルチームの面々は?

 最後に、パリ五輪で注目されたナショナルチームの面々の成績を見てみたい。戦法には幅があるものの、“世界の脚力”はGI予選でどれほど通用しているのだろうか?

 ここではパリ五輪に出場した4名と、ここ数年で代表引退した元ナショナルチームの選手を合わせた8名の成績を並べてみる。

選手名出場回数勝ち上がり率
太田海也3100%
中野慎詞2100%
小原佑太333.3%
窪木一茂10%
山崎賢人475%
新山響平6100%
松井宏佑666.7%
寺崎浩平580%

太字はS班

太田海也は23年競輪祭ファイナリスト(撮影:北山宏一)

 パリ五輪を目指して鍛錬を重ねていた選手はGIクラスのメンバーが揃っても、積極戦で成果を挙げられる選手が多いことがわかる。彼らの所属地区にも好影響を与えること間違いなしで、番組のあやでS班以外との連係になった場合には“本線撃破”の最右翼となりそう。

競輪祭は初日から面白い!

 いかがだろうか? 今年最後のGI、決勝はグランプリ出場争いに決着がつくとあって盛り上がることは必至だが、一次予選から勝ち上がりを懸けた緻密な駆け引きが見られるはずだ。

(撮影:北山宏一)

 19〜21日はnetkeirinにて恒例となっている『一次予選ポイント速報』の配信を予定している。読者の皆様にはnetkeirinアプリをお供に、ぜひ初日から余すことなく競輪祭を楽しんでいただきたい。


つづきはnetkeirin公式アプリ(無料)でお読みいただけます。

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