2024/10/23(水) 17:00 0 20
東京スポーツの前田睦生記者がレースの中から”思わず唸った”選手をピックアップする「今週の競輪好プレー」。今週はSNSでも話題沸騰!ファンや現役選手から喝采を受けた古性優作の好プレーをお届けします。前田記者直筆解説と一緒にぜひご覧ください。
弥彦競輪場で行われた「第33回寬仁親王牌 世界選手権記念トーナメント(GⅠ)」は10月20日に最終日を行った。12R決勝は稀に見る大激闘となった。近畿の先陣を務めた寺崎浩平(30歳・福井=117期)に対し、車番的に後方からの戦いが予想された新山響平(30歳・青森=107期)が奮迅の攻めでぶつかる。
脇本雄太(35歳・福井=94期)は新山のアウト競りはしのいだものの、郡司浩平(34歳・神奈川=99期)の仕掛けに対応できず、2角では内に差してしまう。その間、古性優作(33歳・大阪=100期)は…。
渡部幸訓(41歳・福島=89期)が内から潜り込んできた動きにも慌てず、脇本の後ろを放さない。最終バックでは郡司にスイッチし、この混戦模様なら単騎だった佐々木悠葵(29歳・群馬=115期)河端朋之(41歳・岡山=95期)が飛んでくる様相だ。
どうする、コショー!
秘技、美技、を繰り出して…。以前にも取り上げたプレーだが、やはり今回の好プレーは“立ちバック”。
佐々木のまくりをいったんはブロックするも止まらない。郡司の後輪の外に踏みかかっている状態になり、そこで郡司が佐々木を執念で止めに行く。
危ない!
古性が前輪を払われてしまう、と思われたが、「全部見えています」。そう証言したのは、2005年のKEIRINグランプリ覇者で競輪解説者の加藤慎平さんだ。古性のすごさに青ざめながら「誰にでもできることではありません」とつぶやいた。目が★になっていた。
★は本当は6個にしたい。古性はこのプレーだけでなく、様々な技を見せることで、多くのファンに「競輪はすごい!」と伝えている。決勝後、SNSでも「古性のすごさよ!」とファン(現役選手でも)が震えている投稿が多かった。枠を広げているすごさに★を増やしたいところだが、基準通り満点の……、いや旧弊に囚われまい。
「★、6つです!!!!!!」
すごいで賞=★★★★★★(星6つ/最大5個※特例あり)