初日は4着と確定板には入れなかったが、最後の伸び脚は光っていた。

「脚はたまっていました。ちょっと余してしまった感じでもったいなかったんですけど、前検前日に師匠が雨の中、練習に付き合ってくれたおかげで調子は良いと思います!」と自身も好感触をつかんでいる。

　昨年デビューした近澤はルーキーシリーズで決勝2着に入るなど同期の中でも素質の高さは一目置かれていた。しかし本デビュー3場所目で落車すると以降は調子がなかなか戻らず。落車も3回経験し、気付けば未勝利、決勝進出ゼロのまま本デビューから1年以上が経過した。

　そんな近澤だが最近になってようやく動きが良化してきた。今期1発目の地元戦で初めて決勝に進出。原動力となっているのは「師匠に恩返しがしたい!」という感謝の思いだ。

「師匠には本当にお世話になっています。58歳でS級で1着も取っちゃうしヤバすぎますよね(笑)。一門のみなさんも本当に良くしてくださるし、そしてみんな強い。私も結果を出して萩原一門を盛り上げられるように頑張りたいんです」

　小さな体に大きなガッツを秘めている近澤がそろそろ見せ場を作ってくれそうだ。(netkeirin特派員)

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