アプリ限定 2024/10/11(金) 18:00 0 4
いよいよ17日に開幕するGI「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」。同大会では春に行われた「全プロ競技大会」で上位成績を収めた選手が初日のシードレースに出場できるため、新鮮なメンバーとなることも。ここでは23年大会でシードレースに出場した選手の結果と高配当となったレースを振り返る。今大会、誰に注目する!?
10月17〜20日に弥彦競輪場で開催される「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」。7日に初日のシードレース「日本競輪選手会理事長杯(日競杯/理事長杯)」と「特別選抜予選」計3レースの想定番組が発表された。
寛仁親王牌の大きな特徴は例年春に行われる「全日本プロ選手権自転車競技大会(以下「全プロ競技大会」)の結果が重視されること。シードレースにおいても同様で、規定の種目で上位成績を収めると勝ち上がりが有利になる。
そのため、普段のグレードレースで特選に出場することは珍しい選手がシード組に入っていることがある。今大会、格上のシードレース「日競杯」には全プロ競技大会スプリント種目で優勝した河端朋之、1kmタイムトライアルで優勝した菊池岳仁の名前があり、新鮮に感じたファンも多いのではないだろうか。
河端は23年大会、全プロ競技大会のスプリント種目2位で特選スタートの権利を得て、初めてGI決勝に名を連ねた。
4日制GIにおいて、一次予選のシード権を得られることは勝ち上がりに影響がありそうだが、昨年大会の結果はどうだったのだろうか?
競輪選手名 | 全プロ 結果 | 初日 レース | 最終結果 |
---|---|---|---|
山口拳矢 | ケイリン優勝 | 理事長杯 | 特秀7着 |
南修二 | ケイリン3位 | 特選予選 | 決勝4着 |
小松崎大地 | ケイリン4位 | 特選予選 | 決勝7着 |
眞杉匠 | ケイリン5位 | 特選予選 | 優秀5着 |
山田久徳 | ケイリン6位 | 特選予選 | 特秀3着 |
古性優作 | ケイリン7位 | 理事長杯 | 決勝1着 |
雨谷一樹 | スプリント優勝 | 理事長杯 | 優秀2着 |
河端朋之 | スプリント2位 | 特選予選 | 決勝6着 |
渡邉一成 | スプリント3位 | 特選予選 | 特秀6着 |
菊池岳仁 | 1kmT.T、チームスプリント優勝 | 理事長杯 | 選抜7着 |
新田祐大 | 1kmT.T2位 | 理事長杯 | 特選1着 |
松井宏佑 | 1kmT.T3位 | 特選予選 | 特秀1着 |
中島詩音 | チームスプリント優勝 | 特選予選 | 一般8着 |
末木浩二 | チームスプリント優勝 | 特選予選 | 選抜9着 |
※ケイリン決勝2着の吉田拓矢はあっせん停止のため不出場
表のとおり、2023年大会ではシード組から4名が決勝に進出している。優勝した古性優作以外は全員S級1班。古性と南修二、小松崎大地は全プロ競技大会のケイリン種目で決勝を走り、河端朋之はスプリント種目で準優勝だった。
ケイリン種目で好成績を残した選手は寛仁親王牌でも全体的に好成績だった。ただし、全プロ競技大会のケイリン種目にはもともと競輪の有力選手がエントリーしていることが多い点は考慮しなくてはならない。
一方で、スプリント種目で好成績を残した選手は普段以上に健闘していたといえるのではないだろうか。彼らのトップスピードの高さと直線の長い弥彦バンクの相性が良かった可能性も考えられ、今年もスプリント種目で結果を出している選手に注目してみても良いかもしれない。
チームスプリント優勝の3名は厳しい結果に。中島詩音は当時の競走得点が100点を切っており、末木浩二は102点台、1kmT.T.との2冠で理事長杯スタートだった菊池岳仁も105点台とGIの舞台では難しい戦いを強いられた。
次に2023年の寛仁親王牌を振り返り、高配当を演出したシード組の選手を紹介したい。
初日は特選10Rに出場し5着に終わった河端。2日目は勝ち上がり2着権利の二次予選Bに進むと、深谷知広や嘉永泰斗を破り1着で準決勝へ。この時の3連単は20,320円となった。
さらに3日目の準決勝11Rは、当時のS班・郡司浩平と守澤太志に現S班の眞杉匠ら強豪ひしめくレースに単騎で挑む。ここでも河端は奮闘し3着で決勝進出を決めた。3連単は43,560円。
初日は特選10Rに出場した山田。稲川翔とのタッグで挑み、新山響平や嘉永泰斗を破って1着。3連単は42,680円の配当に。
2日目ローズカップでは古性優作の番手を得て、古性とワンツー。近畿コンビが人気に推されていたため3連単は6,380円という配当だった。3日目準決勝11Rでは惜しくも4着となり敗退した。
初日は上記の山田久徳と同じ特選10Rに出場した小松崎。新山響平の番手から2着に入り好スタートを切った。前記のとおり、3連単は42,680円。
2日目ローズカップは9着に敗れたものの、フリーパスで準決勝へ。当時のS班・平原康多や松浦悠士が名を連ねた3日目12R準決勝では、北日本3車の先頭を務めた。犬伏湧也や寺崎浩平を相手に捲って1着、3連単はなんと232,850円の特大配当となった。
では最後に、すでに発表されている初日シードレースのメンバーと熊本記念終了時点の競走得点、全プロ競技大会の結果を記載する。なお、シードレースの選考条件は全プロ競技大会結果だけではないため、他の条件から選ばれた選手は結果欄を空欄とする。
車番 | 級班 | 競輪選手名 | 競走得点 | 全プロ 結果 |
---|---|---|---|---|
1 | SS | 新山響平 | 114.79 | ケイリン4位 |
2 | S1 | 郡司浩平 | 117.38 | ケイリン3位 |
3 | S1 | 寺崎浩平 | 111.08 | - |
4 | S1 | 久米康平 | 106.80 | チームスプリント1位 |
5 | S1 | 岩本俊介 | 111.21 | - |
6 | S1 | 島川将貴 | 103.46 | チームスプリント1位 |
7 | S1 | 平原康多 | 113.18 | - |
8 | S2 | 村田祐樹 | 106.60 | 1kmT.T3位 |
9 | S1 | 松井宏佑 | 115.36 | ケイリン2位 |
車番 | 級班 | 競輪選手名 | 競走得点 | 全プロ 結果 |
---|---|---|---|---|
1 | S1 | 南修二 | 114.52 | - |
2 | S1 | 荒井崇博 | 115.69 | ケイリン7位 |
3 | S1 | 北井佑季 | 114.95 | - |
4 | S1 | 佐々木悠葵 | 110.14 | スプリント3位 |
5 | SS | 古性優作 | 120.20 | - |
6 | S1 | 太田竜馬 | 103.20 | チームスプリント1位 |
7 | S1 | 山田庸平 | 111.00 | ケイリン6位 |
8 | S1 | 雨谷一樹 | 108.42 | スプリント2位 |
9 | S1 | 守澤太志 | 114.32 | - |
車番 | 級班 | 競輪選手名 | 競走得点 | 全プロ 結果 |
---|---|---|---|---|
1 | SS | 松浦悠士 | 115.34 | - |
2 | SS | 眞杉匠 | 117.50 | ケイリン5位 |
3 | SS | 深谷知広 | 116.21 | (チームスプリント2位) |
4 | SS | 山口拳矢 | 111.87 | ケイリン優勝 |
5 | SS | 佐藤慎太郎 | 115.00 | - |
6 | S1 | 河端朋之 | 106.91 | スプリント優勝 |
7 | SS | 脇本雄太 | 116.03 | - |
8 | S1 | 菊池岳仁 | 107.58 | 1kmT.T優勝 |
9 | SS | 清水裕友 | 114.05 | - |
※深谷知広の全プロ結果は日競杯選出理由とは異なる
今大会も普段以上の力を発揮して高配当を演出する選手はいるだろうか? あなたはどの選手に注目する!?