競輪は常に4角で番手を回ってこれない。たいがい、不利な位置になるし、勝つ選手は一人。不利な展開の時に、どうリカバリーするかが問題。
松谷秀幸は「ここに来る前に師匠の佐々木龍也さんから野球に例えて良いアドバイスを貰ってきた」。その内容は、最終バックで2アウト、ツースリー、満塁。追い込まれた状況の時に、どう判断するかが問題。最初から内に行くか外を踏むか考えておけと言われてきたそうだ。
「それがあったから迷わず内を踏めた。選択は間違っていないし、外に行ったら終わっていた」。岩本俊介が不発と見るや、俊敏なコース取り。自在選手でなく、マーク屋みたいな走りだった。(町田洋一)