2024/09/12(木) 17:15 0 4
今開催は自動番組を採用しており、番組マンの手が入った普段のメンバー構成とは違い、意外な選手同士の連係が成立することが多い。7Rの松岡にはいくつかの選択肢があり、どうするべきか悩まされた。まず考えたのは地域スジである太田海也ー小倉竜二の3番手。
だが、小倉から「(太田の番手で)付いていくのは1割程度。9割離れる」と聞かされていたため尻込みしており「それなら小倉さんが『西日本はひとつ!』とか言ってオレに番手を回してくれないかな〜」と夢想したが、もちろん叶うわけがなく、ひとまずペンディングとなった。
次に興味を示したのは地区的に1人だった松井宏佑の番手だ。「3番手よりは番手。勢いなら松井か。それに松井は昔、熊本にいた後輩に似ているから」と、高村星八というかつて熊本に在籍していた後輩選手を理由に番手を主張した。ところが、この強硬策に待ったがかかった。松井と同期の山田諒が番手に名乗りを挙げたからだ。
どうする、貴久? 状態で、山田に「自力、辞めたの?」とジャブを打つも山田が一歩も引かなかったため「ならば、自分でやろう!」と3つ目の選択を採用した。これまでの熟考はすべて机上の空論に終わったが、前回の向日町記念では決勝進出したように、しぶとさや勝ち上がるための嗅覚は人一倍ある。ここは巧妙な単騎戦でグイグイと畳みかけ、不気味に存在感を発揮する。(netkeirin特派員)