2024/09/11(水) 16:30 0 22
若手の登竜門と言われる大会だが、今年も大きな地殻変動はない。新しいスターの登場を待ちわびているが、古性優作の一強時代は当分続きそう。
GIIと言っても優勝賞金は2700万円あり、ちょっと前迄のGIの優勝賞金と遜色はない。残りのGIも来月の弥彦親王牌と11月の小倉競輪祭を残すだけとなった。今年のタイトルホルダーは郡司浩平、平原康多、北井佑季、古性優作の4人でグランプリ出場は確定。賞金順位の上位者は9100万円の清水裕友、7200万円の脇本雄太と岩本俊介。6600万円の新山響平、6400万円の窓場千加頼と続き、これが現時点の上位9名。清水裕友までは決まりだが、他は予断を許さない状況だ。
特選の概定がなく、一次予選、二次予選までが自動番組。準決から番組マンによって編成されるが、特選がない分、勝ち上がりは緩い。一次予選は6着でも上位3名は二次予選Bに進める。二次予選Aだと5着までが準決勝に行け、二次予選Bは3着権利で準決勝だ。500バンクでもあり、前に踏まず、前を庇う競輪になりそうで、500バンクと言っても、直線も長くなく、400走路と一緒の車券戦術で良いだろう。
優勝に一番近いのは古性優作。オールスター男になり、今年も競輪界は古性中心に回っている。脇本雄太も向日町記念を制し、状態を上げてきた。完全に覚醒した窓場千加頼の存在も頼もしい。あと、機動型が、もう一枚加われば、近畿は鉄壁だ。
小田原記念でSNSの世界を騒がせた南関勢は自力型の宝庫。郡司浩平と北井佑季は余裕のある立場だし、何としても深谷知広をグランプリに乗せたいはずだ。
オリンピアンの太田海也も、オールスターに比べると余裕のある日程。清水裕友と松浦悠士にとって、これは非常に大きい。犬伏湧也の出来も、中四国の成績を左右する。
北日本、中部、九州は、今年の流れだと厳しい感じがする。関東は地元のエースの眞杉匠が完璧に仕上げてきたはずで、吉田拓矢や平原康多がガード役。主催者推薦で出場するレジェンド神山雄一郎は、もしかすると、最後のビッグ出場かもしれない。