2024/08/27(火) 22:30 0 0
増田は昨年の7月からPIST6に参戦しており、参戦し始めてからよく話をするのだが、あるときに『勝手に広報課』をやっているんだよと教えてくれた。
「どれくらい前からやったかな。最初は支援学校のお祭りでパワーマックスを持ち込んで、そのときは湊聖二君とやったかな。そこにもまた行きたかったけど、コロナ禍になってからまだ行っていない。最近では小学校や中学校に行って、ローラーを持ち込んで実際に披露する。他の選手からは『増田さん脚回ってないじゃないですか』なんて言われるけど、ローラーなんてなかなか見られないですからね。目を輝かせて拍手をしてくれるんですよ。そして、興味がある子だけ実際に補助をしながらローラーに乗ってもらったりしているんです」
「高校生になるともう進路をほぼ決めて進学しているし、実際に行くのは中学校までかな。実際に走る格好をして、プロテクターを付けるところから教えている。見て聞いてくれた子の中から少しでも選手になりたいって子が出てきてくれたらと思って『勝手に広報課』としてやらせてもらっています」と嬉しそうに話していたが、他にも地元徳島での駅伝にレーサーパンツを履いて実際に駅伝を走ったりもしているそうだ。
そして、増田が言う『死ぬまでにやりたいことリスト』の中で『東京タワー階段競走』というものがあるのだが、「東京タワー競走に出て、競輪選手という職業を知ってもらうためにもをレーサーパンツを履いて参加しようと思っている。今年の6月にもあって、それに参加したかったんだけど、競走と被って参加できなかった。そしたら年に2回やるみたいで、12月にもあるんですよ。競走と被っていなかったら参加したいな」と目を輝かせながら話していた。
そして、学生時代には陸上に精を出していたということもあり、今年の10月末くらいに行われるマスターズ陸上に参加したいそうだ。
「高校からやっていないけど、400メートルハードルに参加したい。50歳からハードルが低くなるんでね。9月くらいにアキレス腱に注射を打ってもらって、痛みがなかったら参加しようかな」と教えてくれた。
『選手人生の限界が来るまで。草の根活動』と増田は締め括ったが、予定が詰め詰めなくらいに充実しているのにはびっくり。選手になってから奥さんに賞金をそのまま渡して、そこからお小遣いをもらっているという増田にもビックリしたが、競輪選手の裾野を広げたい。少しでも若い子達が選手になってくれればという思いの強さはさすがだ。(アオケイ・宮本記者)