2024/08/29(木) 10:00 0 8
富山競輪場で29日に初日を迎えた「瑞峰立山賞争奪戦(GIII)」。競輪歴約30年の夕刊フジ記者「秋田麻子」が今シリーズの展望と注目選手を紹介します。
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車券の中心、優勝候補の筆頭はやっぱり古性優作(大阪)。平塚「オールスター競輪(GI)」では準決勝こそ窓場千加頼(京都)の先行を差しはぐったが(内も外も仕事に大忙しだったから仕方ない)、決勝では窓場のあのまくりを差し切る鋭さは見事としか言いようがない。目標がなくても自力でまくったり、時にはさばいたり、確実に連に絡んでくるので常に古性を中心に考えたい。今年は53走して4着以下は10回だけ。逆らってはいけない。富山バンクは昨年5月全プロ記念以来4回目の登場。全プロ記念では初日も2日目スーパープロピストレーサー賞もまくって1着と連勝を飾っている。333だからってもちろん苦にしない。
「オールスター競輪(GI)」で先行力を見せつけた新山響平(青森)の押し切りも狙える。突っ張り先行が富山バンクでさらに生きる。
中部地区の開催で山口拳矢(岐阜)はどう出るか。現在はSSとしてはかなり物足りない成績。富山バンクとの相性は割とよく、初出走となった2022年GIIIでは2勝を挙げて決勝進出。2023年FIでは優勝もある。今回は中部の生きのいい先行選手が多いので番手を回れるなら車券的には十分狙える。
333なら目を向けたい積極型は藤井侑吾(愛知)、志田龍星(岐阜)、村田祐樹(富山)。藤井は今年5月当所FIで完全V。2021年GIIIは決勝進出もあり、当所での実績もいい。先行への意欲が湧き出ていて見ていても爽快だ。
志田は岐阜へ進学したため、岐阜でデビューしたが富山県富山市出身。地元で応援の声も見方にできる。
地元期待のホープ・村田は今年1月にS級初昇格。当所4月FI以来、S級では2回目のホームバンク登場で記念は初出場だ。決まり手は逃げが8割。初のビッグレースとなった前回「オールスター競輪(GI)」では上位陣に立ちはだかれたが、その経験を生かして今回は先行力でなぎ倒していきたい。