これまで563個の白星を積み重ねてきた奥井迪が、10年3か月前にデビューした地に戻ってきた。武雄は今回が3回目。前回が2018年の8月だったので実に6年ぶりだ。

「そうですよね。いつ以来か覚えてないくらいでした。デビュー戦と、それから1回走ったっていうくらいで。武雄で優勝した事がないので優勝したい。いいイメージを持てるように頑張りたいですね」

　今年は5月から7月の間で5度の優勝を果たしたが、ここ3節は決勝5着、3着、準優勝と、決勝で勝ち切れていない。

「うーん、なんかあんまりしっくりこないですね。前回までもそうだし、終わってからの練習の感触も含めてです。暑さなのか、うーん。前回の京王閣の前が、ちょっと間隔が空いてたので、そこでやり過ぎちゃったのかなと思って、今回は軽めにやってきました。夏は調整が難しいですね。あと少しだけど、なんとかこの夏をしっかり乗り切れるようにしたいんですけどね」

　この2節は立川、京王閣と地元戦が続いたが、もどかしい結果に終わってしまった。ハイレベルな成績を残しているが、上を見据えている奥井だからこその心境だろう。デビュー戦の地がきっかけとなって、スカッとした気持ちで帰る事ができるのだろうか。1走目から注目したい。(netkeirin特派員)