2021/08/06(金) 11:00 0 1
東京スポーツの前田睦生記者がGP・GI・GII・GIII・FI・FIIのレースの中から”思わず唸った”選手をピックアップする「今週の競輪好プレー」!今回は前田睦生記者が初の★1つ評価…どんな好プレーだったのか直筆解説と一緒にぜひご覧ください。
三谷将太(35歳・奈良=92期)がマーク屋の技を見せた。“スッポンブロック”。
ピタっと体でまくりを止めることもあるが、ブロックにもいろいろある。車輪を見せるだけ、波を作って勢いを殺す、肩、ヒジを入れる…などなど。
川村晃司(45歳・京都=85期)が打鐘からカマす展開。番手回りの三谷は後続の仕掛けを待つ。
来たら、止めるよ。背中に書いてある。
三谷の真後ろ、3番手に入った川口聖二(27歳・岐阜=103期)にははっきりとその文字が見えたことだろう。止めにくい最終バックストレッチの直線部分で仕掛ける。わずかに三谷より前に出たかな…というところ。
“クイクイクイっ! ”
そんなに首が長いフォルムではないし、何事も首を長くして待つのは苦手そう。そんな三谷の首が何度も伸びて、川口のまくりを止めてしまった。噛みついたら離さないスッポンのようだった。
2車なので、仕事をしていると内が空く。三谷はそれも織り込み済み。入ってきた北村信明(35歳・徳島=93期)を丁寧に内に閉じ込め、直線抜け出して1着。川村を2着に残せていれば★4つというところだが、本人は川村が3着だったということで厳しい採点をするだろう。好プレーだけど★1つ。結果まで三谷がこだわると思うので、好プレーでありながら★1つという評価とさせていただく。
すごいで賞=★☆☆☆☆(星1つ)