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【オールスター競輪予想】地元地区の南関が優勢か、対抗するのは王者率いる近畿?強力先行揃う中四国? 地区別展望 /競輪予想・ウマい車券

2024/08/13(火) 10:00 0 10

平塚競輪場で13日から開催する「オールスター競輪(GI)」。平塚小田原の場立ち予想屋「大津昌広」が今シリーズの地区別展望と注目選手を紹介します。
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今年もナイター開催されるオールスター競輪(撮影:北山宏一)

「第67回オールスター競輪(GI)」は平塚競輪場で13〜18日までの6日間の日程で、今年もナイターで開催されます。平塚競輪場通称「湘南バンク」は夜のイルミネーションも大変キレイなので、予定が合えばぜひ現場にご来場して、白熱した戦いを生で観戦して下さい。

■持てる力を存分に発揮出来る湘南バンク

 湘南バンクの特徴は、今までにも何度か紹介させてもらっていますが、見なし直線は54.2mで、直線の長さ、バンクの角度、ホーム・バック・センターの幅員と全てにおいて平均的な400バンク。雨風も余程ひどくなければ走りに影響は出ないので、自力と追い込みの全ての選手が、戦法の有利不利なく平等に持てる力を存分に発揮出来るバンクだと思います。

 湘南バンクは走路が軽く、いわゆる「高速バンク」。1年の中でも春から夏にかけては最も軽くスピードが出る時期なので、自力選手なら地脚タイプよりダッシュタイプの選手、追い込み選手ならいつも以上に差し脚鋭い選手の方が有利に戦えると思います。

 湘南バンクのバンクレコードは、今回も参加している荒井崇博選手が2018年のダービーで出した10.4なので、豪華メンバーの揃う、このオールスター競輪で、バンクレコードを更新する選手が出る事を期待しています。

■去年はシャイニングスター賞のボーダーが24点! 今年はどうなる!?

去年のボーダーはシャイニングスター賞が24点、二次予選進出が16点(写真提供:チャリ・ロト)

まずドリーム・オリオン・特選に乗る選手は、準決勝にフリーパスで乗れる「シャイニングスター賞」を、一次予選からの選手は、二次予選進出を目指して戦うことになります。ちなみに去年はシャイニングスター賞のボーダーが24点で、二次予選進出のボーダーが16点でした。

 今回のオールスター競輪は、残念なことに、出走数不足により、ファン投票17位の新田祐大選手が選考除外で参加出来なくなってしまいました。しかしファン投票1位に輝いた古性優作選手を筆頭に、ファンの方々に選んで頂いたプライドを胸に、全ての参加選手が持てる力を出し切って白熱した戦いを繰り広げてくれることだと思います。

 競輪は単騎で戦うこともあるけれど、基本はチーム戦なので、個々の力量が大前提にはなりますが、トップクラスの選手たちが集うGIを勝ち上がるためには、連係して協力する地区全体の総合力が重要な役割を担って来ます。

 そこで今回は、地区別の戦力と厚みをフォーカスしてみたいと思います。

■オールスター競輪 地区別展望

・南関地区

グランプリ出場を決めている郡司浩平(左)と北井佑季(撮影:北山宏一)

 地元地区の南関勢は、北井佑季選手の頑張りで「全日本選抜競輪(GI)」で優勝を飾り、S班復帰を果たした郡司浩平選手。そのお返しに郡司選手が先行して、番手捲りから「高松宮記念杯競輪(GI)」を制して、初のGI制覇を成し遂げタイトルホルダーの仲間入りを果たした北井選手。そしてS班の深谷知広選手を中心に、松井宏佑選手、岩本俊介選手、根田空史選手などの自力選手や、和田真久留選手、和田健太郎選手などの追い込み選手の層も厚い。地元開催なので、番組も有利になることに期待出来るので、いつも以上に南関勢にとってはチャンスの多い開催になると思います。

・北日本地区

 北日本勢は、S班の新山響平選手と佐藤慎太郎選手を中心に、守澤太志選手、成田和也選手、菅田壱道選手が脇を固める布陣になるが、新田選手が出場できないことが1番の痛手になると思います。

 新山選手はここ最近も安定して頑張っていますが、新山選手の次に続く自力選手が、小松崎大地選手と、高橋晋也選手辺り。小原佑太選手は力が未知数だと言うことを考えると、準決勝以降の北日本勢は、新山選手1人に頼らざるを得ないと思うので、厳しい戦いを強いられそうです。

・関東地区

眞杉匠(左)と吉田拓矢は恩を返す競走となるのか(撮影:北山宏一)

 関東勢は、去年の西武園競輪の「オールスター競輪(GI)」を制してタイトルホルダーの仲間入りを果たし、今回ディフェンディングチャンピオンとして参加する眞杉匠選手。そして度重なるケガから不屈の精神力で復活し、今年のダービー王の栄冠を勝ち取った平原康多選手を中心に、吉田拓矢選手、坂井洋選手、小林泰正選手、武藤龍生選手辺りが強力な関東ラインを形成することになります。

 眞杉選手は、オールスターを取った勢いそのままに、次の競輪祭で2つ目のGIタイトルを獲得して、名実共にトップレーサーの地位に登りつめました。眞杉選手は脚があるだけてなくレースセンスも抜群なので、オールスター連覇も十分に可能だと思います。

 ただし吉田(拓)選手と一緒に決勝に乗ることが出来た時だけは、去年のオールスターを吉田(拓)選手に取らせてもらっているので、今回は眞杉選手が吉田(拓)選手の前で先行して恩を返す競争をすると思います。

・中部地区

着実に力を付けて来ている藤井侑吾(撮影:北山宏一)

 中部勢は、S班の山口拳矢選手と、浅井康太選手はいるものの、今回のオールスターに限らず、次に続く選手が中々出て来ず、参加選手自体も少ないので、苦戦を強いられると思います。

 ネガティブな話ばかりだと、中部ファンの方達に怒られてしまいそうだけれど、自分が今最も注目している選手の1人が中部の藤井侑吾選手です。藤井選手は、デビュー以来これまで一貫して先行1本で戦って来て、着実に力を付けて来ているので、今回のオールスターで準決勝まで進んで、藤井旋風を巻き起こし大ブレークして、これからの中部の希望の星になってもらいたいです。

・近畿地区

本調子に戻って来た脇本雄太(撮影:北山宏一)

 近畿勢は、王者・脇本雄太選手が本調子に戻って来たことが何より大きいと思います。脇本選手はここ数年、腰痛に悩まされて続けていますが、前走の地元福井記念(不死鳥杯)を制した時は、腰の状態も問題なく、それから3週間マイペースで調整出来たはずなので、さらに上積みが期待され今回のオールスターは万全の体調で臨めると思います。

 ファン投票で1位に輝いた古性優作選手は、今年もここまでの安定感は抜群で、好不調の波が少なく、その勝負強さはS班の中でも群を抜いていると思います。

 脇本選手と古性選手の2人だけでも十分にオールスターの優勝を狙えますが、着実に力を付けて来た寺崎浩平選手や、窓場千加頼選手も好調なので、古性選手も心強いはずです。

・中四国地区

 中四国勢は、ここのところ精彩を欠く松浦悠士選手の状態が気になるところですが、盟友の清水裕友選手は前走の松戸記念(燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯)を捲りで制してここに乗り込んで好調をキープしています。

 何と言っても中四国は、力有る先行選手が犬伏湧也選手、五輪帰りの太田海也選手、町田太我選手、取鳥雄吾選手と数多く揃っています。マーク戦なら松浦選手も問題ないと思うので、自力選手の勝ち上がり次第では、準決勝、決勝でも地元南関勢よりも、清水選手、松浦選手の方が好目標を得て有利に戦えると思います。

・九州地区

山田庸平(左)と阿部将大と実力者の多い九州(撮影:北山宏一)

 九州勢は、S班の選手が地区別で唯一不在の地区になりますが、S班の選手と比べても引けを取らない山田庸平選手を筆頭に、オリオンに選ばれた北津留翼選手やマーク屋にも荒井崇博選手、山田英明選手、井上昌己選手など実力者が多い。競輪に復帰してからまだ2場所しか走っていない山崎賢人選手も、早速久留米記念(中野カップレース)で優勝するなど動きが良く、今回も活躍を期待出来ると思と思います。

 さらに九州勢は若い先行選手が多く、中でも阿部将大選手は、4月の高知記念(よさこい賞争覇戦)で清水選手を破って記念初優勝を飾ったのを手始めに、先場所の地元別府記念(オランダ王国友好杯)も貫禄勝ちを納めました。その勢いそのままにオールスターに乗り込んで来るはず。阿部選手は数多くいるS級の若い自力選手の中でも、今年ここまでで1番成長して強くなった選手だと思ので、今の実力を持ってすれば、決勝進出も夢ではないと思います。


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