2024/08/02(金) 23:00 0 0
7月からS級に初昇級。初日1着で3場所目にして初めてS級の準決勝進出を果たした五十嵐綾が、さらに大仕事をやってのけた。準決勝11Rで3番手を確保し、5番手にいる山田庸平よりも先に仕掛けて逃げる岸田剛を粉砕。最後は捲り強襲した山田にかわされたが、2着で決勝進出を決めた。
「自分が一番驚いてますよ。準決勝も初めてだったのに、まさか決勝に乗れるなんて思っていなかった。初日もだけど、キツいメンバーの中で勝ち上がれたのは自信になりますね。今回は来る前にマウンテンバイクに乗って練習してきた。それが良かったのかな。点数を上げておけば今後も予選から戦いやすくなる。一歩一歩ですね」
今回は強力な自力選手が多く参戦していて初日から好タイムが多い。その中で結果を出すのは武器の地脚に加えてスピードもついてきている証拠だろう。師匠の金成和幸も「アイツ、頑張りましたね!準決勝も初めてだったのに決勝とはね」と目を細めた。
12Rが始まる前は、同県の新田祐大が勝ち上がる前提で「やることは一つなので!」と鼻息を荒くしていたが、実際に勝った新田から言葉をかけられると、落ち着きを取り戻した。
「新田さんに任せてもらえたので前で頑張ります。新田さんから『あまり気張らずに、悔いのないように走ってほしい』と言ってもらった。とにかく自分の力を出し切ることに集中します」
S級初の決勝戦は強敵相手で新田祐大の前回り。緊張感は高まるばかりだろうが、輪界を代表する同県のスーパースターからの言葉がなによりのパワーになっているに違いない。(netkeirin特派員)