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【熊本競輪】地元代表の中川誠一郎「ああ、始まるかって感じですね」

2024/07/19(金) 16:30 0 21

熊本競輪「令和6年能登半島地震復興支援競輪 熊本競輪再建記念(FI)」が20日に初日を迎える。2016年の熊本地震により休止していた本場開催が8年ぶりに行われる。地元の代表、中川誠一郎に話を聞いた。

「普段通りです」と話した中川誠一郎

 嘉永泰斗と共に熊本バンクの新旧エースが揃い踏みだ。若き主砲、嘉永は「やっとですね。気持ちは入っています!地元の期待を背負うつもりで北井(佑季)さんと戦いたい」と意気盛んだったが、御年45歳、選手生活25年目に突入した中川は「ああ、始まるかって感じですね。普段通りです」と浮つく様子もなく泰然自若というか通常運行。ほとんどの選手が到着した正午すぎ、眠そうな顔をして競輪場に姿を現した。

 愛車から降り選手エリアに足を踏み入れた中川は、突如としてどこかへ向かって深々と一礼した。一連の動きを目撃した記者や関係者らは謎の行動をいぶかしんだが、8年ぶりの熊本開催への感謝の思いを行動に移したのだろうとおおむね理解した。ところが「"荒井(崇博)さん、ありがとうございます!"って意味で西九州方面に頭を下げました」とのことだった。

西九州方面に頭を下げる中川誠一郎

 これでは意味がわからないので補足すると、中川は当初、競走得点上8番手に位置しており、初日特選シードからこぼれていた。いわば補欠の1番手だったが、競走得点上位の荒井が2日前に急きょ欠場を表明したことで、急きょ特選シードに繰り上がったのだ。

 九州の大黒柱である荒井の不在は打倒・北井佑季を掲げる地元勢にとっては痛恨だったが、流れは間違いなく中川に向いている。「生きているうちに(熊本で競輪を)見られて良かった。おい、がんばれよ」と再開を喜び涙目だったコンドルの武田一康社長から濃厚なゲキを受けると「ここまで待っていてくれたたくさんのお客さんが来てくれるはずですし、地元みんなで頑張ります!」と、旧エースが重い腰を上げた。(netkeirin特派員)

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