2021/07/14(水) 11:00 0 26
netkeirinファンの皆さんこんにちワシコー!
初めまして福井92期の鷲田幸司です。
この度netkeirinさんで記事を書かせてもらう事になりました。
自分は実績と脚力は並のS級選手だけど競輪愛だけはS級S班だという自負があります。競輪という公営ギャンブル、そしてスポーツの魅力を1人でも多くの人に伝えたいという気持ちも当然S級S班レベルと言っていいでしょう。
競輪も日本のプロ野球みたいに人気が出て、そしてスター選手が続々と出てきて欲しい。そんな競輪選手でありながら競輪ファンでもあるワシコーの小話を楽しんでもらえたらなと思います。
今野球界で全人類を騒がせているロサンゼルス・エンゼルス所属のメジャーリーガー「大谷翔平」選手。投打において世界最高水準のレベルを誇り"メジャーリーガーにして二刀流"という正に歴代最強クラスの日本人野球選手。
種目は違うが同じスポーツ選手なので、彼の凄さが半端じゃない事は百も承知。
もし競輪選手に例えるとしたら…
みたいな感じでその競技の一流選手2人が融合しないと成り立たないくらい凄い選手です。
ピッチャーとバッターは全く畑が違う訳ですが、競輪の自力選手とマーク選手にも同じ事が言えて、高いレベルで両方出来る選手はかなり少なく自分が得意な能力やポジションに特化する選手の方が圧倒的に多い。
どのスポーツ選手でもオールラウンダーは希少価値が高く見る者を安心させる力がありますが、それに比べてこのワシコーは特に武器がある訳でもなく、あるのはポジティブな性格と対戦相手の分析力だけという、気持ちと頭脳で勝負をするなんとも微妙な選手。
こういうタイプはファンにとって1番厄介な存在で、勝つと思ったら負け、負けると思ったら勝つという非常に頭を抱えるタイプ。
競技能力が高いわけではないから本命の時に安心できる選手ではなく、だからと言って諦めが悪いから、劣勢でも意外と3着辺りに突っ込んでくる本当に読めない選手と言えるでしょう。
ですが他のスポーツならそんな選手を応援しようかしまいかは悩む所だけど、競輪の良い所はスポーツでありながらギャンブルである為、「万車券を取る!」というファンの夢を叶えられる可能性がこのワシコーにはある!(自分で言う事ではない事は百も承知)
前記で名前を出した4名の一流競輪選手
脇本雄太 (福井・94期)
古性優作 (大阪・100期)
松浦悠士 (広島・98期)
郡司浩平 (神奈川・99期)
彼らは走りで見る人に夢と感動を与え、車券対象の3着にもほぼ入って来るのだから競輪界では本当に貴重な存在。だがそんな存在であるが故に車券が当たった時の配当は残念ながら非常に安い。
ワシコーのような選手は100円から夢を見る事が出来て、ハズレても野次を飛ばせるという凄いお得な選手と言える為、現状そっちの枠でコアなファンの獲得に日々励んでいる(決してその現状に甘えている訳ではなく、しっかりと上は目指してるんですよ、とほほ... )
競輪界には約2400人(ガールズは約200人)の選手がいるが、上位1割以外は基本的にみんな成績が不安定な選手ばかりで、みんな一撃の大穴を出す為に日々精進して努力している。
どの世界でも2:6:2の法則と言うのがあって、一流2割、二流6割、三流2割の構成で出来ているらしく、三流はまず二流を目指し、二流は一流を目指しながら三流に落ちない事も考えなければならない。三流から一流への飛び級なんてのはまず有り得ないしほぼ不可能な話であろう。
一流と二流の狭間で生きているワシコーの考えとしては、自分が階級的にも能力的にも現状どの位置にいるかをしっかり把握して、自分の許容範囲のワンランク上の言動と行動をとるのが良いと今は考えている。ツーランク上の事をするとなると自分がしんどくなる事があるから。
それをやっていけば気付いたら周りから、あいつは一流だと言われるようになっているかもしれないし、もし競輪界の「大谷翔平」選手が現れた時には、一度でいいからその選手に一矢報いてファンからの大声援、大喝采を浴びられるようになれればそんな嬉しい事はないと思う。
ここ1年半コロナウイルスの影響で全国各地で「緊急事態宣言」が度々発令されている。
だが競輪界にも別の意味で「緊急事態宣言」が度々発令されている。それは極めて深刻な"異常スピード現象"によるもので、ゴールまでの残り1周のタイムが22秒台、時には21秒台という異次元のスピードを出す選手が競輪界に続出している。
持ちタイム24秒台の競輪選手ワシコーとしてはスター選手の出現は断固反対で受け入れ窓口を徹底封鎖したいのが本音ではあるが、しかし熱烈な競輪ファンワシコーとしてはやはり「大谷翔平」ばりのスター選手の出現を本当に心待ちにしている。
時代が様変わりして色んな事が今まで通りじゃなくなってきている世の中だが、選手としてもファンとしてもワシコーはこれからの「競輪」がどう変わっていくか、どんな選手が出てくるか楽しみながら自分自身もこれからワンランク上を目指して頑張って行こうと思っています。