2024/06/04(火) 19:15 0 39
まずは注目はスタート争いだった。8番車だが佐々木悠葵が、ポーンとSを取る。続いて9番車だが森田優弥が出て、窓場千加頼は厳しい後ろ攻めになった。赤板から眞杉匠が突っ張ると、森田優弥も早めに巻き返す。ただ、この同期2人の踏み合いは、眞杉に軍配が上がる。森田が浮くと見るや、平原康多も自力に切り替えるが、小林が番手捲りで後続を振り切った。ここで平原は佐々木を締め込み、2着は佐藤慎太郎の突っ込みで、平原が3着。捲り一発狙いの窓場は初手の位置が痛過ぎた。
矢口啓一郎以来、15年ぶりに地元から優勝した小林泰正は「見ての通りで眞杉君のおかげ。自分の出が悪かったから、後ろの佐々木君は平原さんに絡まれてしまった。そこは申し訳ないけど、初の記念Vが地元で嬉しいです(笑顔)」。
群馬人の気質か分からないが、俺が俺がと言う選手が昔から多かった。徒党を組み、自分らのグループだけで、門戸を広げるケースは稀と言ってもいい。ここでも一緒に走った同期眞杉匠や森田優弥が、ドームに集まり、合宿して切磋琢磨している。このメンバーが揃えば、自然と将来有望な若手も集まってくる。今では、完全に“群馬の若きリーダー”だ。こうした積み重ねが、今回の優勝に繋がったと思っている。笑顔の作り方も素晴らしく、人望もある。次は、特別競輪でタイトルを奪取だ!(町田洋一)