2024/05/31(金) 16:00 0 0
2日目3Rは斎藤敦の先行に乗った白井一機が1着。「展開に尽きます。斎藤君さまさまですね」と喜んだ。「最近はレースの中で余裕があるんです。実はアマチュアのコーチをやっていまして」。そこからは豊橋市が行う競輪選手育成プロジェクトに話題が移った。
「豊橋競輪の施行者(豊橋市)さんが競輪選手の育成プロジェクトを始めて、役員の鈴木伸之君、ガールズケイリンの佐々木恵理さんと僕の3人がコーチをやっているんです。去年の11月に全国から募集して、選考会をやって、4月からスタートしました。男子が5人、女子が2人で計7人。最年長が29歳で、最年少が19歳。1番の遠方は埼玉、東京の子だったかな。豊橋に転入してもらって参加してもらっています。全員が競輪選手を目指してトレーニングをしています。鈴木君と僕は開催の日程が重ならないように配慮してもらって、必ずどちらかが見ることが出来る環境になっていますね」
白井がレースに参加中。ということは鈴木が現在はコーチをしているということになる。
「僕もこの開催が終わった翌日の朝イチに帰って、午後から参加します。日曜日だけが休日。あとは毎日トレーニングですね。どうすれば速くなるか、どうすれば強くなるか、だけを考えてウエートからロードワーク、バンク練習の計画を立ててやっています。自分にもフィードバックして、こんなに自転車のことだけを考えたことはなかったかもしれない。刺激をもらっているし、やりがいもある。鈴木君も佐々木さんも最近は競走に成果が出ているんですよ。展開に左右されるのは仕方ないけど、僕も競走中がすごく楽になりましたね」
コーチをしながら自身もレベルアップを図れている。豊橋市や3人のコーチの頑張りのおかげで未来の競輪選手が育っていくはずだ
「施行者さんも深谷(知広)君がいたり、金子(貴志)君が全盛期で盛り上がっていた時代をもう一度復活させたいんでしょうね。復活させたい」
ミッドナイトを走っている佐々木や白井のレースを、指導を受ける7人も見ていることだろう。
「時間も遅いし、翌日のトレーニングに備えて寝ていて欲しいんですけどね」
最後は恥ずかしそうに満面の笑みを浮かべた。3人のレースだけでなく、豊橋市との取り組みも応援したい。(netkeirin特派員)